リコーは9月9日、無負荷時の自己消費電流が2.2μAと極めて小さいながらも優れた過渡応答特性を実現した200mA出力可能な最大入力電圧36VのボルテージレギュレータIC「R1524x」シリーズを発表した。

同製品は、CMOSプロセス技術を用いた低消費電流のボルテージレギュレータである。従来製品の最大入力電圧36V 150mA出力の低消費レギュレータ「R1514x」の9μAと比べて2.2μAと、より低消費電流でありながら、入力過渡応答特性を約5倍、負荷過渡応答特性を約2.5倍にまで向上させている。

また、用途に合わせて、K品、A品、Y品、民生品と4つの品質ランクがラインアップされている。12Vバッテリなど高い入力電圧から直接駆動するアプリケーションをはじめとする車載機器に最適なA品、さらにスペック保証温度範囲が広い高信頼性のK品、産業機器など高温環境下や発熱を伴う機器で使用できるY品、一般民生機器用の民生品の4ランクとなっている。

なお、パッケージはSOT-23-5、SOT-89-5、HSOP-6J。業界最小クラスのSOT-23-5パッケージは、機器の小型化にも大きく貢献するとしている。サンプル価格は、民生品の「R1524H」が1000個購入時で150円。9月10日よりサンプル受注を開始する。

200mA出力が可能な最大入力電圧36VのボルテージレギュレータIC「R1524x」シリーズ