米Sony Electronicsは2月6日(現地時間)、米国とカナダで提供している電子書籍ストア「Reader Store」を3月20日に閉鎖すると発表した。ユーザーに対しては、楽天傘下のKoboが北米で提供するKobo Storeへの移行をサポートする。

北米の電子書籍市場ではAmazon.comが独占的にシェアを伸ばしており、昨年のホリデーシーズンに米書籍店チェーン最大手Barnes & Nobleの電子書籍事業の売上高が前年同期比60%減となったのが大きな話題になった。Reader Storeの閉鎖が、Sonyの北米における電子書籍端末販売からの撤退になるかは現段階では不明だ。

Reader Storeユーザーは3月20日までReader Storeで電子書籍を購入でき、閉鎖後も4月30日までReader Storeで購入した電子書籍を端末にダウンロードできる。ユーザーはオプトアウトしない限り、Reader StoreアカウントからKobo Storeアカウントへの移行プロセスに含まれる。移行はオンラインでの簡単な手続きで完了するという。Sonyはまた、北米で販売するXperiaブランドのスマートフォンとタブレットにAndroid版のKoboアプリをプリインストールして出荷する計画を明らかにした。