Q.デザインにまつわる好きな言葉は?

デザイナーを目指す若者たちにとって、先輩デザイナーや歴代のアーティストたちの言葉は心の指針となるもの。都内の美術大学に通う現役学生20名に「デザインにまつわる好きな言葉」を教えてもらいました。

■「急げ。時間がない(仲條正義)」(20歳/女性)

デザイナーを志す若者に向けてアドバイスを、と言われて答えた一言だそう。ベテランデザイナーの仲條さんの言葉だけに、重みがあります。

■「努力は現実逃避である(仲條正義)」(24歳/男性)

こちらも同じく仲條さんの名言。一見パラドキシカルな表現ですが、「努力していると思い込んで満足してしまうのは駄目」という自戒がこめられているそう。

■「虹だって15分続いたら、人はもう見向かない(ゲーテ)」(21歳/女性)

人をずっと感動させ続けるものを作る難しさを言い表していますね。

■「believe your 鳥肌(高橋歩)」(19歳/女性)

旅人、自由人である高橋歩さんの名言。自分でも鳥肌が立つような仕事をしていたいものです!

■「芸術家よ語るなかれ、造れ(ゲーテ)」(23歳/女性)

作品に自信がないときほど、理論武装のプレゼンで上手く見せようとしてしまうもの。語る時間があれば、その分手を動かすべき。まさにその通りなんですよね……。

■「世界を変えようとする気がないクリエイターは辞めた方がいい(ヤン・シュヴァンクマイエル)」(20歳/男性)

チェコ生まれのシュルレアリストの芸術家、ヤン・シュヴァンクマイエルの言葉。自分にはそんな覚悟があるだろうかと、胸に問い直したくなります。

■「私は働くよりも呼吸をしていたい(マルセル・デュシャン)」(23歳/女性)

生きることと働くことが、シンクロしていればいるほどきっと幸せなはず。

■「究極のファッションは裸よ(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」(19歳/女性)

「人体の無駄のない造形美に気付かせてくれる言葉だから」だそう。

■「技術じゃ勝てない、自分が一番下手だと思ってアイデアを出せ」(21歳/男性)

予備校の先生に言われた言葉だそう。厳しい言葉の裏にも、「技術がないならアイデアで戦えばいい」というヒントが隠されています。

■「成功したら他人のおかげ。失敗したら自分のせい(サイトウ マコト)」(24歳/男性)

デザインの世界だけでなく、ビジネスでも通用する言葉ではないでしょうか。

■「トライ&エラー」、「量が質をつくる」(21歳/女性)

ゼミの教授がよく言う言葉なのだとか。「失敗していい。恥をかいて学ぶことを恐れるな」という姿勢を教えてくれたそう。

■「デザインはプレゼントだからね」(21歳/男性)

受け取り手であるユーザーに喜んでもらえてこそのデザインですよね。

ものづくりの世界は、悩みや挫折の連続でもありますが、そこを乗り越えて作品を生み出してこそ感じられる達成感があるのも確かです。先輩デザイナーたちの格言に、課題へのモチベーションをもらっているという学生も多いよう。あなたの心に響く言葉はありましたか?