武蔵野化学研究所は5月23日、独自の精製技術により添加剤を使用することなくポリ乳酸(PLA)の白色化を実現し、高品質化に成功したことを発表した。

同社は2011年に高純度ポリ乳酸を開発し、製品化しており、生体内分解吸収性材料の原料や高付加価値工業材料などに使用されるようになっている。その特徴は以下の通り。

  • 添加剤(可塑剤、酸化防止剤)を使用していない
  • 異性体含量が少ない高光学純度品である(LおよびDの光学純度は99.5%以上)
  • 残存モノマー含量が低く、これに起因する加水分解を抑えることが可能
  • 粒径、形状ともにバラつきの少ない均一な球形ペレット
  • 高い破断エネルギーを有し、粘りのあるポリ乳酸
  • 製造ロット間での品質のバラつきが小さい
  • バッチ製造であり、顧客の要望にあわせてカスタマイズが可能

今回の成果は、そうした高純度PLAのさらなる高品質化を目指した研究を進め、独自の精製エンジニアリング技術を用いることで、添加剤を一切使用することなく製品を白色化することに成功したというもの。これにより、従来は製品のグレードによっては若干ながら黄色みがあったものを、添加剤なしで白色化することが可能となった。

すでにポリマーの色を嫌うユーザーからの引き合いが多くなってきているとのことで、特に医療業界を中心に春先より受注契約が増加しているという。そのため、同社では今後は、増産に対応する製造ラインの改造に加え、より高分子量を有するPLAを大量にバッチ製造する技術の開発やホモポリマーだけでなく共重合体の開発・製品化も視野に入れ、PLA関連製品事業に注力していき、各市場への新規参入を目論む業者との共同研究を含めた共同開発も視野に入れた活動も行い、海外への輸出も含め年商3億円を目指すとしている。

今回開発された白色化に成功した高純度ポリ乳酸(PLA)