大日本印刷は、AR技術とデジタルサイネージを活用したユニクロの試着システム「UNIQLO MAGIC MIRROR」を開発した。同システムは現在、サンフランシスコ店に2台導入されている。

同システムは、60インチの縦型ディスプレイとタブレット端末で構成されている

「UNIQLO MAGIC MIRROR」は、来店者が試着用の商品を着て鏡の前に立ち、鏡の横に設置したタブレット端末で希望の色を指定すると、着用している商品の色が変化し、その場で多数のカラーバリエーションの試着が可能となるもの。AR技術によって、衣類の色からジャケットやフリースなど商品の種類を識別して動作するのだという。

また、同システムで使用するタブレット端末には、バーチャル試着をした来店者が自分の姿を撮影し、その画像をメールで送ったり、SNSに投稿したりできる機能も搭載。現在、同システムに対応している試着対象商品は「プレミアムダウンウルトラライトジャケット(MEN:12カラー、WOMEN:8カラー)」、ならびに「フリース(MEN:25カラー、WOMEN:25カラー)」となっている。

これまで、AR技術で識別用のマーカーをカメラで読み取り、関連する情報をディスプレイに表示する方法が主流だったが、商品情報を個別に登録する負荷が高くなる欠点があったという。今回のシステムは、色の違いから衣類の種類を認識する方式を採用したため、試着アイテムの追加が比較的容易にできるようになるとのことだ。