米The NPD Group傘下の調査会社In-Statはこのほど、モバイル端末の画面に関するユーザーの意識調査を発表した。これによると、タブレットなどに搭載される大画面は生産性のニーズを、スマートフォンなど5インチ以下の画面はエンターテインメントとコミュニケーションの利用ニーズを満たしているという。

ノートPC、タブレット、スマートフォン、ポータブルメディアプレイヤー……とほとんどの人が何らかのモバイル端末を携帯するなか、こうしたモバイル端末の画面の大きさがどのようなニーズを満たしているのかを調べたのが同調査だ。「画面サイズがその端末の最適な利用法を決定している」とレポートは結論付けている。

650人を超える回答者のうち、47%が2.5インチから5インチの画面を搭載するモバイル端末を所有していた。ノートPCの用途としてが、54%が「個人情報の管理」と回答し、タブレット端末では米Appleがトップブランドとなった。

タブレット所有者の多くは9~11インチ画面を搭載した機種を利用しており、これらは「インタラクションの多い高度な利用に最適だ」と調査ではまとめている。実際、タブレットで利用が多かったのは、Webブラウジング、電子メール、アプリのダウンロード・利用で、生産性を目的としているという。

一方、5インチ以下の画面を持つ端末の場合、機能はタブレットとほぼ同等でも、「音楽を聴く」「動画を見る」などエンターテインメント目的で利用されていることがわかったという。なお、TVを見ながら利用するデバイスは、スマートフォンが最多だった。