東京エレクトロン デバイス(TED)は、高齢者住宅や診療所のIT化を支援するヘルスケア向けホームゲートウェイ端末のコンセプトモデルを開発したことを発表した。

高齢化社会の進行や生活習慣病の広がりが招く医療費の増加や医師不足などの問題解決の1つとして、高齢者住宅や家庭での健康管理をITでサポートする有効な手段としての通信遠隔医療が考えられている。

今回同社が開発した同コンセプトモデルは、各種のヘルスケア機器をクラウドへと橋渡しするためのもので、Intel Atomプロセッサ(E640、1GHz/E680、1.6GHz)搭載のタッチパネル式タブレットPC(10.4型TFT、1024×768)という形式を採用している。Continua Health Alliance対応の各種ヘルスケア機器と無線で接続し、個人の血圧、心拍数、体重といった測定データを自動で管理することが可能だ。また、センサやカメラを搭載しているため遠隔監視サービスとの連携も可能となっている。

無線規格としては無線LANのほか、Bluetooth、ZigBee、IrDAに対応。そのほかのインタフェースとしてギガビットイーサネット(GbE)、USB、PCI Express、SD、RS-232Cを用意している。

なお、同社では同コンセプトモデルを元にした開発を今後、行っていくことで、医療分野のICT化の促進をはかっていくとしており、カスタマからの要望に応じて端末のカスタマイズ・ODMなどの対応も行っていくとしている。

TEDが開発したヘルスケア向けホームゲートウェイ端末のコンセプトモデルの仕様