アドビ システムズは、モバイル機器のブラウザ向け「Flash Player」開発をバージョン11.1のリリース後に中止し、HTML5のイノベーションを推進すると発表した。

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同社は、主要なモバイル機器にHTML5が広くサポートされている現在は、さまざまなモバイルプラットフォーム向けコンテンツの作成や展開にHTML5が最善のソリューションだとして、Google、Apple、Microsoft、RIMをはじめとするHTMLコミュニティの主要企業と協力し、それぞれの企業のモバイルブラウザに利用可能なHTML5のイノベーションを推進するという。

モバイル機器向けFlash Playerは、AndroidおよびBlackBerry PlayBook向けに予定しているバージョン11.1のリリース後に開発を中止。既存の端末構成に関する重要なバグ修正やセキュリティアップデートは、これまで通り継続する。

今後のモバイル機器向けFlashに関しては、Flash開発者がAdobe AIRを通じて、appストア向けネイティブアプリケーションをパッケージ化できるように取り組むとのこと。

そして、PCブラウザ向けのFlash Player 12とHDのエンターテインメントを実現する一連の機能開発に取り組むほか、HTML5の進化に合わせてスムーズな移行ができるように、Flashに新しい機能を組み込むという。開発者はこれまでのスキルを最大限活用し、さらに新しいスキルの習得に積極的に取り組めるようになるとしている。