ICT総研は10月24日、スマートフォンの電波状況に関する実測調査の結果を発表した。同調査は、2011年5月に計測した調査の続きという位置づけで、さらに対象地域と測定地点が拡大されている。

今回、対象の機種は携帯電話事業者4社のスマートフォン(Android端末とiPhoneで計6機種)で、首都圏、東海・関西、東北の72測定地点においてデータ通信速度を測定する手法で調査が実施された。1機種当たりの合計測定回数は1,080回。

前回調査では、対象とした首都圏、東北地方ともにauが最速だったが、今回の調査でも首都圏・東北地方の下り回線速度ではauのAndroid 端末がトップだった。東海・関西地方の下り回線はイー・モバイルがトップ。上り回線は首都圏、東海・関西、東北のいずれにおいてもイー・モバイルが最速だった。

首都圏では、下りはau Android 端末が最速(1.10Mbps)で、ソフトバンクモバイル iPhone4S(1.06Mbps)が僅差で続いた。上りはイー・モバイルが最速(0.85Mbps)、ソフトバンク iPhone4S(0.70Mbps)がこれに続いた。

スマートフォン・通信速度測定結果 資料:ICT総研

同社は前回調査と比較して、全体的に通信速度が向上しており、ソフトバンクの速度向上の改善が著しいとコメントしている。今回はiPhone4Sが1.06Mbps、Android端末も0.91Mbpsと前回の2倍前後の速度を記録しており、下り最大14.4Mbps への対応を開始したこと、短期間で基地局を大幅に増強してきている効果が確実に表れているという。

ソフトバンクとauのiPhone4Sを比較すると、首都圏や東海・関西では、理論上の最大値(下り14.4Mbps/上り5.76Mbps)で優位に立つソフトバンクが、au(最大値下り3.1Mbps、上り1.8Mbps)を僅かに上回った。東北地方では、au版iPhone4S の速度が非常に安定しており、ソフトバンクを大きく上回った。同社は、「理論上の通信速度では、ソフトバンクのiPhone4Sが圧倒的優位に見えるが、実測ベースではあまり差がないことが検証された」と指摘している。

同一キャリア内におけるAndroid端末とiPhone4Sの比較では、auは下り、上りともに首都圏、東海・関西、東北地方すべての地域でAndroid端末の通信速度がiPhone4Sを上回った一方、ソフトバンクは地域ごとにAndroid端末とiPhone4Sが一進一退の結果となった。