ソニーは7月13日、同社製シリコンチューナICを搭載し、世界各国の放送方式に対応したシリコンチューナモジュールを40モデルに拡充、全世界に向けてサンプル出荷を順次開始することを発表した。

40製品がラインナップされたシリコンチューナモジュール

サンプル出荷するシリコンチューナモジュールは、世界各国のアナログ放送方式およびデジタル放送方式に対応、「DVB-T2(Digital Video Broadcasting - Terrestrial 2)」のような新しい放送方式にも対応した同社製のシリコンチューナICを採用し、アンテナスイッチ機能付タイプ、ループスルー機能付タイプ、デジタル放送用の復調機能を搭載したタイプ、ダブルチューナタイプなどを用意。

これらモジュールは、同社従来のコイルチューナ比で消費電力40%減を実現、スタンバイモード時では消費電力50mWを達成している。また、最薄型モデルでは同比最大70%の小型化を実現している。

さらに、高周波回路技術とシミュレーション技術を活用したことで、セット周辺回路からの飛び込みノイズの影響を受けにくい設計を実現。自ら発するノイズも最小限に抑えらているため、セット開発が容易になるほか、空芯コイルを使用しないため、受信チャネル間での性能バラつきや、周辺温度などの使用環境による性能変化が少なく、安定した受信性能を実現している。

なお、サンプルの出荷時期と価格は、シリコンチューナタイプ「SUT-Rx200シリーズ」が2010年7月より、サンプル価格5,000円で、復調機能付シリコンチューナタイプ「SUT-Dx200シリーズ」が同時期より1万円で、薄型シリコンチューナ「SUT-Rx300シリーズ」が2010年9月より1万円で開始される予定となっている。