チッソは、米Cambrios TechnologiesとTFT-LCD製造に適した塗布型導電層を作成するための透明導電性インクを共同で開発することに合意、契約をしたと発表した。

透明導電性インクは、TFT-LCDなどに従来使用されているITO電極の代替材料として注目される材料。ナノレベルで制御された細長い金属粒子(ナノワイヤ)を溶液中に分散させたインクであり、LCD製造において従来用いられてきた塗布装置を転用することが可能である。

同合意に基づき、両社は透明導電性インクのTFT-LCDの製造プロセスへの適合化および製造プロセスの簡略化などの研究を推進していく。

役割分担としては、Cambriosが透明導電性インクの開発および製造を担当し、チッソがインクに適用される主主の関連材料の開発、導電性インクの性能評価、カスタマへのテクニカルサポートを担当する。また、これに併せてチッソは、TFT-LCD分野での透明導電性インクの独占販売権を取得した。

なお、CambriosはすでにTFT-LCD以外の分野において、透明導電性インクおよび透明導電性フィルムの販売について住友商事と協力しており、チッソでは、TFT-LCD分野において、住友商事と協力して市場開発を行っていくとしている。