フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン(以下、フリースケール)とアヴネット ジャパンは16日、LMJ東京研修センター(東京都文京区)にて「夏休み電子工作教室」を開催した。参加対象者は小学校高学年から中学生までで、20人が参加した。

この電子工作教室は、7月9日に行われた「第二回電子工作キット製作コンテスト」で最優秀賞に選ばれた小寺 匠氏の「カラーフロッグ」を題材に実施された。

夏休み電子工作教室のようす - 「カラーフロッグ」の製作者である小寺 匠氏も参加した

「カラーフロッグ」は、カエル形の基板である。基板上にはカエルの目に見立てたフルカラーLEDが実装されている。このLEDは、周囲の環境によって色を変えるアマガエルのように、周囲の色にあわせて色が変化する。また、タクトスイッチを押すと鳴く――つまり、音が出るという機能も付いている。鳴き声は色によって音程が変わるようになっており、色の変化を利用して音楽を演奏することもできる。

具体的には、フルカラーLEDを赤、緑、青の順で切替え、対象物からの各色の反射輝度をフォトトランジスタで捕らえ、マイコンで対象物の色を判別する。判別された光は、基板の『目』の色と『鳴き声』に変換される。なお、マイコンにはフリースケール製の「MC9S08QD4」を、電源にはLR44(ボタン電池)を3個使用している。

参加者に配られたキット - 部品はスタッフが買い揃えた。そのほか、キットの内容や組み立てて手順が書かれたマニュアルも配布された