The Apache Derby projectは13日(米国時間)、Apache Derbyの最新版となる「Apache Derby 10.3.1.4」を公開したことを発表した。Apache DerbyはJavaで開発されたRDBMS。The Apache DB Projectのサブプロジェクトとして開発が進められているDBで、データベースサーバとしても組み込みサーバとしても活用できるという特徴がある。

Apache Derby 10.3.1.4ではいくつもの新機能が追加されている。まずセキュリティ面ではネットワークサーバに対してデフォルトでセキュリティマネージャがインストールされるようになったほか、ネットワークサーバトラフィックのSSL暗号化通信がサポートされている。

機能面ではカラムのリネームとドロップのサポート、クエリを使った空テーブル作成のサポート、TRIMの追加、BLOBおよびCLOBにおけるすべてのJDBCメソッドのサポート、自動生成鍵による組み込みサポートの拡張などがある。組み込みモードにおけるCPU利用率の低減、INリストプロセス処理の改善、ネットワーククライアントに対するLOBロケータの導入も実施されている。

管理の面からみると、LOBのインポート/エキスポートに対応、アプリケーションを変更することなくクライアント側からトレースを可能にする機能の導入、XAResource.setTransactionTimeoutの導入、ユーザコネクションレベルでの認証に対する設定機能のサポート、ステートメントキャッシュを空にするプロシージャの導入などがある。

Apache Derby 10.3.1.4はJ2ME/CDC/Foundation 1.1での動作が確認されているほか、今回からJDK 1.3およびJ2ME/CDC/Foundation 1.0のサポートがはずされている。ひとつ前のバージョンとなる10.2.2.0が公開されたのが2006年12月19日であることから、約半年ぶりのメジャーアップデートだ。機能追加はもちろんだが性能が改善している点に注目したい。10.3.1.4よりも前のバージョンを使って問題が発生していない場合でも、10.3.1.4へのアップグレードを検討するといいだろう。