Windows Latestは4月21日(現地時間)、「Microsoft quietly reveals whether you need a third-party antivirus software in Windows 11」において、Microsoftが行った、Windows 11のセキュリティに関する詳細な分析結果を伝えた。

Microsoftは「Windows PCにサードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアは必要なのか」という疑問について検証を行い、必要ないとの結論に至ったという。もっとも、すべてのケースで不要というわけではない。では、Windows 11はどこまで安全なのか。Defenderだけで十分と言える条件や、注意すべき設定ポイントについて整理する。

  • Microsoft Defenderの画面。Windows 11では標準機能だけでも高いセキュリティ性能を提供するとされる 出典:Microsoft

    Microsoft Defenderの画面。Windows 11では標準機能だけでも高いセキュリティ性能を提供するとされる 出典:Microsoft

ウイルス対策ソフトは不要?Microsoftの結論は何か

Microsoftは分析の結果、「Windows PCにサードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアは必要なのか」という疑問について、同社は必要ないとの結論に至ったという。

ただし、これはサードパーティ製のセキュリティソリューションを全面的に否定するものではない。Windows 11は標準で「Microsoft Defenderウイルス対策(旧Windows Defender)」を搭載しており、過去のWindows製品と比較して安全性は高く、一般的なユーザーの利用範囲では十分な保護を提供できるとの分析だ。

Windows 11のDefenderだけで本当に安全なのか

MicrosoftがWindows 11のセキュリティに自信を見せている背景には、ウイルス対策能力の大幅な向上がある。

Microsoft Defenderウイルス対策の前身となるWindows DefenderはWindows 8.1で登場したが、当時は他社製品より検出率の低さが目立ち、AV-TESTの評価で最低ランクの保護スコアを獲得している。

一方でサードパーティ製品は高得点を獲得し、当時からマルウェアに対する十分な保護機能を提供していた。その後、Microsoftは追い上げを試みるが中程度の評価が続き、次第にユーザーの関心は薄れ、低評価がブランドイメージとして定着した。

2017年ごろからウイルス対策能力は大幅に向上することになるが、一度定着したイメージは払拭されずに現在に至っている。なお、2019年にはAV-TESTの調査で最高ランクの評価を獲得しており、トッププロダクトの1つに選出されている。

サードパーティー製が必要になるのはどんなケースか

Microsoftはサードパーティー製品が役立つ条件として次を挙げている。

  • 複数のデバイスを管理している
  • 家族でデバイスを共有している
  • 本人確認やペアレンタルコントロールなどの追加のサービスが必要

これらに該当するユーザーは、サードパーティー製品も選択肢に入ると説明している。家族でデバイスを共有している。

Defenderの機能はどこまで有効化すべきか

Microsoft Defenderウイルス対策の評価は、SmartScreenやランサムウェア対策を含む一連の機能が連携動作していることを条件としている。つまり、これら機能の一部または全部を無効化した場合は、十分に保護できない可能性がある。

これら機能の状態は、Windowsセキュリティの設定画面から確認できる。設定画面はシステムトレイのWindowsセキュリティアイコンをクリックするか、設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックすることで表示できる。

Windowsセキュリティの各アイコンに緑のチェックマークが表示され、警告マークが表示されていなければ正常に動作している。警告マークが表示されている場合は、1つ以上の機能が無効化されている可能性があるため、設定を見直すことが推奨される。

なお、過去に機能を無効化し、「無視」を選択した場合は警告マークを表示しないため注意が必要だ。また一部の機能(コントロールされたフォルダーアクセスなど)はオプション機能となっており、無効の場合も警告マークやメッセージを表示しない。有効化の判断はユーザーに委ねられており、機能を調査して決定することが望まれている。

Windows Updateを止めると何が危険なのか

Windows Updateを一時停止している場合も注意が必要。Microsoft Defenderウイルス対策の更新はWindows Updateを通じて配信されており、毎月のセキュリティ更新プログラムと同様に積極的にインストールする必要がある。

結局、サードパーティー製は入れるべきか

2026年のMicrosoft Defenderウイルス対策は、サードパーティ製品と比較して互角以上の評価を獲得している。Windows 11に標準搭載されており、機能を最大限に活用すれば無料で十分な保護を得られる。

リアルタイム保護やフィッシング対策にも対応しており、追加のサービスを必要としない場合はサードパーティ製品は不要と言える。Windows Latestは「サードパーティ製のツールでは、これに匹敵するのは難しい」と述べ、サードパーティ製品を上回る保護を提供できると主張している。