車検は車を所有していたら定期的に受けなければいけない点検になりますが、様々な点検項目の中にタイヤ溝の項目があります！
車検の際にタイヤ溝がすり減っている状態だと、走行に危険が生じると判断され、車検に落ちてしまう可能性が高いです！

本記事では、「一体どのくらいタイヤ溝がすり減っていたらNGなの？」「どうやってタイヤ溝を確認すれば良いの？」といった疑問にお答えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください！

 

タイヤ溝は車検の重要チェックポイント

車検では外観、内装など様々な箇所を点検しますが、タイヤもその中に含まれます。
特にタイヤ溝は基準に則り検査を行う重要項目です。
重要視される理由としては、タイヤが「車の走行性能に大きな影響を与えるため」であるからです！

走行時の安全性に影響する

「タイヤの溝がすり減っている」「ヒビが入っている」「変形している」といった状態で走行すると、ブレーキ性能やハンドリングに大きな影響を与え事故につながりかねません！
特に濡れた路面や雪道では、思わぬ場所でスリップしてしまうケースも多いです。
車検に関わらず、タイヤの状態が悪い場合は早めに交換することをおすすめします！

道路運送車両法違反に関わってしまう

タイヤ溝の深さがすり減っていて、保安基準に満たない状態で公道を走行すると、道路交通法違反となり、罰則が科される可能性があります！
罰則内容は、違反点数2点、普通自動車であれば9,000円の罰金（2021年4月時点）が課せられてしまいます。

車検に合格するタイヤ溝の深さ

タイヤ溝の合格基準は1.6mm以上になっており、タイヤ全周の溝が1.6mm以上である必要があります！
下記のように車種によっては一般道と高速道路で合格基準が異なるので、チェックを怠らないようにしましょう！

	一般道	高速道路
乗用車：軽トラック	1.6mm以上	1.6mm以上
小型トラック	1.6mm以上	2.4mm以上
大型トラック・バス	1.6mm以上	3,2mm以上

車検の前にスリップサインを確認しよう

スリップサインとは・・・タイヤの側面に付けられている三角のマークの延長線上の溝の底にある盛り上がった部分のこと。ここを確認することで「タイヤ溝が1.6mm以上あるのか」が確認出来ます。
一般的にタイヤ全周で4個〜9個のスリップサインが付けられていて、1ヶ所でも出ていれば車検に通すことができないため、注意が必要です。

スタッドレスタイヤはプラットホームの確認も重要

冬の時期に雪が降ってしまったり、路面が凍結した際にはスタッドレスタイヤが必須になります。また、高速道路などではノーマルタイヤでは走行できない地域もあります。
スタッドレスタイヤにはスリップサインの他に「プラットホーム」というサインがあります。
タイヤの溝が半分以下になると露出し、冬用タイヤとして使用限界に達していることを知らせる役割があります！

車検の重要項目「タイヤ溝」の測り方

スリップサイン、プラットホームのようなサインが出てしまうと、タイヤが使用できなくなってしまう為、そうなる前に定期的にタイヤ溝の深さをチェックして車検に備えたいですよね！
ここではノギス、タイヤゲージを使ったタイヤ溝の測り方をご紹介していきます！

ノギスを使った測り方

主尺目盛りと副尺目盛りを「0」の位置に合わせたら、デプスバーと呼ばれる尖った部分の先端をタイヤ溝に垂直に置き、スライダーを動かして計測しましょう！副尺目盛りの「0」が指している主尺目盛りの数値がタイヤ溝の深さになります！
ノギスはホームセンターなどで簡単に手に入り、様々な計測に役に立つので一つ持っておくと便利ですよ！

タイヤゲージを使った測り方

タイヤゲージは、タイヤ溝を測るための専門道具です。先端部分を溝に当て、副尺目盛りの「0」の部分が指す主尺目盛りの数字がタイヤ溝の深さになります！

タイヤを長持ちさせる6つの方法

タイヤは高価なものなので、できれば長く使いたいものですよね。
ここでは、タイヤを長持ちさせるための6つの方法を解説していきます！

1. ローテーション
2. 保管の仕方に注意する
3. 定期的な空気圧チェック
4. アライメント調整
5. 急発進、急ブレーキは控える
6. 値段の安い海外製品は注意が必要

1. ローテーション

ローテーションとは定期的にタイヤの装着位置を交換することです！タイヤ溝は駆動輪に装着している箇所がすり減りやすい傾向があり、ローテーションを行わないと特定のタイヤだけが早くすり減ってしまいます。
5000kmを目安にローテーションを行うことで、タイヤのすり減りが均一になると言われています！

2. 保管方法に注意する

「直射日光に当たる」「雨で濡れてしまう」といった環境でタイヤを保管していると、劣化スピードが早くなり、ひび割れなどの原因になってしまいます！
重ねて保管する場合はホイールを装着したままにすることで変形が防止できますよ。

3. 定期的な空気圧チェック

「タイヤの空気圧が適切な状態であるか」を定期的に確認することも、タイヤの劣化防止につながります！
空気圧はガソリンスタンドやカー用品店などで簡単にチェックできるので、ぜひ試してみてください。

4. アライメント調整

アライメントとは、「タイヤが適正な角度で車に装着されているか」を指し、異常があるとタイヤの摩耗につながってしまいます！
ハンドル性能にも大きな影響が出てしまうため、定期的な点検をおすすめします。

5. 急発進、急ブレーキは控える

急発進、急ブレーキが多いと、どうしてもタイヤのすり減りが早くなってしまいます！
すり減りだけでなく、燃費の悪化や安全性にも影響が出てしまうので、安全運転を心がけるようにしてくださいね。

6. 値段の安い海外製品は注意が必要

極端に値段が安いタイヤの場合、劣化しやすいという問題の他にも、「静粛性が悪い」「燃費が落ちてしまう」といった様々な懸念点があり、安全性能にも注意が必要です！
安いタイヤを使用することで、交換頻度が高くなってしまったり、もし事故につながってしまえば結果的に費用が高くついてしまう可能性もあります。
タイヤを購入する際は値段だけではなく性能もチェックしましょう！

車検時の点検はタイヤ溝だけじゃない

ここまでタイヤ溝の話を中心的に行ってきましたが、車検時の検査項目はそれ以外にも「変形」「ひび割れ」「偏摩耗」があります！
それぞれの内容について詳しくみていきましょう！

変形してしまっている

タイヤの空気圧が不足した状態で走行を続けたり、障害物に接触したりすると、タイヤの変形が起こる場合があります。
タイヤの変形はバースト（タイヤの破裂）のリスクがあり大変危険です。すぐに対処することをお勧めします！

ひび割れがある

タイヤはゴムでできているため、長く使い続けていると経年劣化によるひび割れが発生してしまいます。こちらもバーストのリスクがあるため、車検に通らなくなる可能性が高いと言えます！

偏摩耗している

アライメントの整備不良や、空気圧に異常があるタイヤで走行すると、タイヤが偏摩耗しやすくなります！偏摩耗はスリップしやすくなるので大変危険です。
当然車検に合格できない可能性が高くなってしまいますので注意してください！

タイヤ購入時に意識すべきこと

ここではタイヤを購入、交換するときに意識しなければいけない「タイヤサイズ」「タイヤ性能」についてご紹介していきます！
早速詳しい内容を見ていきましょう！

適正なタイヤサイズであるか

車には適正なタイヤサイズがそれぞれ設定されています。適正なサイズではないタイヤを装着することで、路面の影響を受けやすくなり様々な悪影響を及ぼす可能性が高くなります！
適切なタイヤのサイズは、純正タイヤの側面に記載されているサイズを参考に、同サイズのものと交換するのがマストと言えるでしょう！

タイヤ性能をチェック

タイヤによって、「燃費が良くなる」「走行音が静か」「濡れた路面に強い」といった様々な性能があります。
みなさんがタイヤに求める性能をあらかじめ決めておき、タイヤを購入する際の判断基準にすることでスムーズにタイヤの購入を進めることができるでしょう！

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ここまで車検時のタイヤ溝について解説してきましたが、いかがでしたか？
あくまで車検は安全に車に乗れるようにするための点検です。
仮にスリップサインギリギリの状態で車検が通ったとしても、タイヤ性能が劣化している状態の為、事故などのトラブルにつながりかねません！車検を受ける前にはタイヤの状態を確認するよう心がけましょう！

また、この記事はこれから車検を受けようとしている方が多くご覧になっているかと思いますが、車検はできるだけ安心に、スムーズに終わらせたいものですよね。
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