米Facebookは10月28日(現地時間)、社名を「Meta」に変更した。

同社は、Mark Zuckerberg氏(CEO)がハーバード大学在学中に立ち上げたSNS「Facebook」からIT大手に成長し、現在は写真・動画共有サービス「Instagram」、メッセージングサービス「WhatsApp」、VR(仮想現実)デバイス「Oculus」、ビデオ通話デバイス「Portal」など様々なサービスや製品を展開している。SNSの「Facebook」は今も同社の代表的なサービスだが、主要サービスの1つになった「Facebook」と同じ社名では現在の広範な企業体制が伝わらない。同社は今後の長期的なビジョンとして、1990年代〜2000年代のWeb、2010年代のモバイルに続いて、VRやAR(拡張現実)のような没入感のある体験の中に身を置くプラットフォームが普及すると見ており、それを「メタバース(metaverse)」と呼んでいる。企業としてメタバースの未来を目指し、同社の全ての事業を包含する社名として「Meta」に変更した。

社名変更にともない、12月1日から銘柄コードを「MVRS」に変更する予定(現在は「FB」)。また2021年第4四半期から財務レポートを「Family of Apps」と「Reality Labs」の2つの事業部門に分けて報告する。企業体制に変更はなく、「Facebook」は今後もSNSサービス名として継続する。