インターステラテクノロジズ(IST)は7月3日17時45分(日本時間)、観測ロケット「MOMO7号機(ねじのロケット)」の打ち上げを実施。約120秒のエンジンの燃焼を終え、その後も慣性飛行で目標高度である100kmに向けて上昇。速報値では目標高度にわずかに届かない高度99kmに到達したことを確認したという。

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    打ち上げ直前の観測ロケット「MOMO7号機(ねじのロケット)」 (C)IST

同ロケットは当初、2020年7月19日に打ち上げを実施する予定であったが、打ち上げ時刻の直前、メインエンジンの点火に異常が確認され、シーケンスを自動停止する事態となっていた。その後、問題の解決を図り、2020年7月26日に改めて打ち上げを行おうとしたが、メインエンジンに着火する直前、点火器の温度上昇に異常が見つかり、再び自動停止となり、その問題解決を1年かけて実施、今回が3度目の打ち上げ挑戦となった。

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    離昇の瞬間の観測ロケット「MOMO7号機(ねじのロケット)」 (C)IST

今回の打ち上げももともとは11時に行われる予定であったが、上空の氷結層が打ち上げ基準を満たさなかったため、夕方のウインドウでの打ち上げを目指して作業が進められており、すべての条件が整った17時45分、打ち上げが実施された。

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    ロケットに搭載されたオンボードカメラからのリアルタイムでの映像。打ち上げ24秒の段階。まだ地上の様子が見える (C)IST

なお、同社はこの後、記者会見を開催する予定。詳細については、続報でお伝えしたい。

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    120秒のエンジンの燃焼を終えた直後、慣性飛行に切り替わった状態でのオンボードカメラからの映像。地球の輪郭が確認できる (C)IST

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    最高到達点近くでのオンボードカメラからの映像 (C)IST