TrendForceによると、2020年第4四半期のDRAM市場は前四半期比1.1%増の176億5000万ドルとなったという。

売り上げの伸びの多くが、中国のスマートフォンメーカー各社が調達活動を活発化させたことに起因する。一方で、サーバ関連のクライアントの多くが在庫調整を進めた結果、DRAMの価格に対する下落圧力となり、結果として多くのDRAMサプライヤの同四半期の業績は前四半期と大きな差は見られなかった。ただし、Micron Technologyのみ(同社の会計年度では2021年度第1四半期、その期間は2020年9月~2020年11月)、前四半期比で7.2%減のマイナス成長となった。

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    2020年第4四半期のDRAMサプライヤ売上高ランキング (出所:TrendForce)

このMicronのマイナス成長は、前四半期の期間が14週であったものが当該四半期では13週であり、ビット出荷数量、平均販売価格のいずれもが前四半期よりも下回ったためだとTrendForceでは見ている。

また、Samsung Electronics、SK Hynixの2大韓国メーカーも平均販売価格は下落したものの、ビット出荷数量を従前の予測以上に伸ばすことができたことから、価格下落を補い、プラス成長を果たすことにつながったとしている。

2021年第1四半期については、PC、モバイル、グラフィックス、およびコンシューマDRAMの需要いずれも安定している。また、サーバDRAMについても、前2四半期続いた在庫調整が終わり、新たな調達に向けた動きが出てきているという。そのためTrendForceは、2020年12月にMicronの台湾工場にて停電事故があったものの、同四半期のビット供給量に大きな変化は生じず、価格も前四半期比で上昇に転じると予想している。ただし、同四半期はDRAMのオフシーズンであり、ビット出荷数量と価格ともに緩やかな伸びを示す程度に留まるものと予想している。

3大DRAMサプライヤ以外の台湾サプライヤに関しては、Nanya Technologyはビット出荷数量を伸ばした一方で、平均販売価格が減少したことで売上高は前四半期比で0.7%減となった。また、Winbondに関しては、特殊DRAMの市場が回復したこともあり、DRAM売上高は前四半期比で0.8%増となった。Powerchip Semiconductor Manufacturing(PSMC)は自社向けPC DRAM分が算出されているが、それによると同1.7%減となった。

TrendForceでは、台湾のサプライヤ各社は、業界でのそれぞれの競争上の優位性を確保できる製品に重点を置いてDRAMビジネスを展開していくものと分析している。例えばNanyaは、2021年末までにパートナーへのサンプル提供の開始を目指し、1A/1B nmプロセス技術の開発を進めているという。一方のWinbondも、25nm DRAMの歩留まり改善を図っているという。