AMDがFPGA大手Xilinxの買収に向けて協議を進めていると、Wall Street Journal(WSJ)をはじめとする複数の米国メディアが報じている。

これらの報道によると、買収額は300億ドルを超す見込みだとのことで、10月12日週にも両社の間で合意が取れ、正式発表される可能性があるという。ただし、かつて両社は買収交渉を行ったものの行き詰まりを迎え、最近になってようやく協議を再開したといういきさつがあり、この話自体が破談になる可能性もあるという。

ちなみにAMDの競合であるIntelは2015年、Xilinxの競合でFPGA業界2位のAlteraを買収。FPGAをいち早く自社ポートフォリオに組み入れている。一方のAMDは、その間、Intelがプロセスの微細化で躓いているのをしり目にTSMCの先端プロセスを活用することでCPU市場での存在感を増してきており、今回のXilinx買収が実現されれば、Intelが注力するデータセンター分野でのIntel対抗に向けたポートフォリオの拡充が進められることとなる。

なお、10月9日(日本時間)の段階でXilinx、AMDともにこの件に関する正式なコメントは発表していない。