米ファイザーと独ビオンテック(BioNTech)は7月27日(米国時間)、協力して開発を進めている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けmRNAワクチン候補「BNT162b2」の第2/3相臨床試験について開始することを明らかにした。

両社はこれまでの第1/2相臨床試験において、有効性や安全性に対する肯定的なデータを得ており、その結果を踏まえ、「BNT162b2」の第2/3相臨床試験の実施を決定したという。

具体的には、18~85歳の最大3万人を対象として、米国を中心に、アルゼンチン、ブラジル、ドイツなど全世界の約120の治験実施施設で実施する予定としており、有効性が確認されれば、早ければ10月にも規制当局に医療現場での使用に向けた何らかの申請を行う予定であるとしている。

なお、両者は規制当局の承認次第ではあるが、2020年末までに最大1億回、2021年末までに約13億回のワクチン供給を目指すとしており、すでに米国政府との間に1億回分の供給契約を締結済みだという。