リコーは6月23日、中国広東省東莞市に設立したオフィスプリンティング機器の生産会社「Ricoh Manufacturing (China) 」の新工場において、2020年7月に複合機の量産を開始すると発表した。

  • Ricoh Manufacturing (China)

新工場は、グローバル集約生産拠点として、IoTによる販売データ・製造データの活用と、ロボットや自動化設備の導入などによるデジタルマニュファクチャリングを実践し、設備の保守予兆管理や作業者の動作分析による生産性向上、工程内データの傾向を分析し不具合を未然防止するなどの生産の革新およびオフィス機器の稼働品質向上を目指すとのこと。

また、CO2の削減として、太陽光発電設備や置換換気・空調システム、自然採光・自然換気などを積極的に採用し、2021年3月末までに「Ricoh AsiaIndustry (Shenzhen) 」(RAI)や「Ricoh Components & Products (Shenzhen)」(RCP)と比べCO2消費量を70%以上低減したとしている。

今回の新工場の量産開始に伴い、2020年5月にRAIの生産を終了し、RCPの生産は2020年冬に終了する予定だという。

今後新工場は、デジタル技術を活用した次世代生産システム構築の加速を図り、アジア 地域の集約量産拠点であるタイの「Ricoh Manufacturing (Thailand)」と連携した主要複合機の並行生産を強化し、顧客のニーズに沿った体制構築とさまざまなリスクに対応するためのBCP強化を目指す方針だ。