アクセルスペースは3月12日、小型地球観測衛星「GRUS」の追加2機(GRUS-1BおよびGRUS-1C)の打ち上げを2020年4月以降で予定していることを明らかにした。

GURSは100kg以下の超小型衛星ながら、地上分解能2.5mの地球観測能力を有しており、2018年12月27日に初号機(GRUS-1A)が打ち上げられていた。同社が目指す数十機のGRUS衛星からなる地球観測網AxelGlobeの構築に向けた取り組みの一環で、地球観測網の完成は2022年を予定している。

また、今回、同観測網に組み込まれる衛星として、アクセルスペースではなく、福井県民衛星技術研究組合の所有する衛星「福井県民衛星」も一緒に打ち上げられることも決定。福井県民衛星は、同社と福井県民衛星技術研究組合が共同で進めている福井県民衛星プロジェクトで製造される衛星で、この打ち上げ決定にあわせ、実際の製造の進め方やスケジュールについて両者で合意したという。

アクセルスペースではAxelGlobeの早期完成を目指し、福井県民衛星のように、自社所有の衛星のみならず外部組織所有の衛星との協力についても積極的に進めていきたいとしている。

なお、2019年3月12日時点の打ち上げに関する概要は以下のとおり。

  • 打ち上げロケット;ソユーズ(Soyuz-2)
  • 射場:カザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地
  • 投入軌道:太陽同期軌道、高度600km
  • 打上事業者:GK Launch Services(ロシア国内射場からのソユーズロケット商業打上事業者)
  • 打上時期:2020年4月以降