電通国際情報サービス(ISID)は29日、英IHS Markit Ltd.の製品開発向け調査・検索ソリューション「IHS Goldfire」の提供を開始した。

「IHS Goldfire」は英国に本社を構える大手市場調査会社IHS Markit Ltd.のソリューションで、主要国の工業規格や特許、論文や調査レポートなどの技術情報を提供する検索機能を持つ。

日本及び海外主要国の特許4500万件以上、450団体以上の国際工業規格、700万以上の技術論文、430万件以上のアナリスト調査レポートと1959年創業IHS Markitの膨大な技術情報を横断的に検索できるデータベースは、6カ国語(日・英・仏・独・中・露)の自動翻訳、「定義」「利点/欠点」「不具合」など60種類の独自の分類機能など技術者が実務に利用しやすい機能を備える。

  • Goldfireの画面イメージ(同社資料より)

    Goldfireの画面イメージ(同社資料より)

ISIDは、IHS Markit Ltd.と代理店契約を結び、自動車をはじめとする製造業の設計業務やイノベーション創出支援のため日本での展開を図る。同社は背景に、散在する技術情報収集への労力が設計業務生産性低下、思考や発想を妨げる要因になり得ることを指摘している。特許をはじめとした法的情報が不十分な開発は、トラブルやプロジェクトの遅延が生じかねない。また、認識していない知識を文書から得ることで新たなプロジェクトを効率的はじめられることがIHS Markitの「IHS Goldfire」紹介ページには記載されている。境界線を把握することがトラブルの少ない効率的なビジネスを生み、また認識外の知識が新たなビジネス発想を生む。