博報堂は、大阪大学、クリエイター集団「ゼロバイゼロ」と連携し、知育玩具のひかるブロック「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」を開発したと発表した。

SHAKE SYNCは、振ると色が変わり、近づけて色が同期する知育玩具。「『光』という触れられないもので、子供達の新しい遊びを生み出せないか? 」というアイディアから開発されたもので、振る・近づけるなどといった手の動作だけで、ブロックの明滅や色の変化を制御して遊ぶことができる。ブロックを振ると点灯し、さらに振ると色が変わるほか、ふたつブロックを持って片方の後ろに光を近づけると、色を「移す」こともできる。

  • 知育玩具のひかるブロック「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」

    今回発表された知育玩具のひかるブロック「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」 (出所:ニュースリリース)

例えば、多くのブロックを一列につなげると「光のドミノ」を作ることができるほか、ブロックを7つ輪にして並べると虹色に光り出すなどの機能が搭載されている。光で絵を作る楽しさを通じ、想像力と自己表現を育むことができるとしている。

色を移すというインタラクティブ性に加え、日本の浮世絵の時代から続く「グラデーション色の美」を使って、視覚的にもユニークなブロックとなっており、子供だけでなく、遊べるインテリアとして大人も楽しめるものになっているとのこと。

  • 「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」機能概要

    あそび方のイメージ (出所:SHAKE SYNC Webサイト)

SHAKE SYNCは、博報堂のプロジェクトチームである「HACKTS」がコンセプト開発、プロダクトデザインディレクションを行い、ゼロバイゼロは色を移す仕組みなどハードウェア、ソフトウェア開発を担当している。光の発光パターンは大阪大学が開発した、ノイズの強さや信号伝達強度の変化によって発進周波数を自在に変調できる「ゆらぎ発振器」の技術を用いている。

同プロダクトは3月11日よりアメリカ・テキサスで開催されるテクノロジー・スタートアップのイベント「サウス・バイ・サウス・ウエスト (SXSW) 2018」のトレードショーにおいて、博報堂ブース内で展示される(出展ブース番号:1420)。

なお、博報堂は、この色を移す仕組みは、イルミネーションやライブ会場のアトラクションなど、さまざまな光をインタラクティブに変える可能性があるとコメント。今後、新たな活用方法を提案し、大量生産&製品化に向けてのパートナー企業を募集していくとしている。