Microsoftは2017年12月4日(現地時間)、Visual Studio 2017 バージョン15.5及びVisual Studio for Mac バージョン7.3をリリースしたことを、公式ブログで発表した。いずれもダウンロードページから入手できる。

Visual Studio 2017 バージョン15.5は多くの変更が加わっているが、Microsoftは数多くの操作でパフォーマンスの向上を強調している。C#及びVisual Basicプロジェクトのソリューション読み込み時間はほぼ半分、デバッグとリリースの切り替え時間や、.NET Coreプロジェクトのファイルとフォルダの追加、削除、および名前の変更、プロジェクトテンプレートの展開を高速化。同社によればレアケースながらも展開時間は最大40倍になるという。

  • ソリューションファイルの読み込みをVisual Studio 2017 バージョン15.5と同15.4で比較した動画。同15.4では25秒かかっていた処理が、同15.5は9秒で完了する(画像はすべて公式動画より抜粋)

    ソリューションファイルの読み込みをVisual Studio 2017 バージョン15.5と同15.4で比較した動画。同15.4では25秒かかっていた処理が、同15.5は9秒で完了する(画像はすべて公式動画より抜粋)

この他にもデバッグ機能の強化やDockerのマルチステージビルドのサポート、条件付きアクセスによるAzureリソースへのアクセスも加わった。モバイル開発については、Visual Studio Tools for XamarinがiOS及びAndroid用のXamarin SDKとして、Xamarin.iOS バージョン11.4とXamarin.Android バージョン8.1に更新している。また、Xamarin Live Playerを用いることで、コードの変更結果をリアルタイムで確認できる。

  • 各ブレークポイントとデバッガステップによるスナップショットを自動取得し、以前のブレークポイントに戻るステップバックデバッグをサポートした

    各ブレークポイントとデバッガステップによるスナップショットを自動取得し、以前のブレークポイントに戻るステップバックデバッグをサポートした

  • 新たに加わったXamarin Live Player。再ビルド&展開せずにアプリケーションの動作を検証できる

    新たに加わったXamarin Live Player。再ビルド&展開せずにアプリケーションの動作を検証できる

Visual Studio for Mac バージョン7.3では、VSTest(Visual Studioテストプラットフォーム)のサポートや、新たな.NET Compiler Platform(Roslyn)ベースのリファクタリング、メモリー使用量の改善とパフォーマンスの向上が図られた。より詳しい情報はリリースノートを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)