三菱重工業(MHI)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット36号機(以下 H-IIA・F36)による「みちびき4号機」(準天頂衛星)の打上げを、10月10日の7:00頃、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場にて実施することを発表した。

ロケットの形状: H2A202型(出所:JAXAニュースリリース※PDF)

H-IIA・F36は、「みちびき4号機」を搭載し、種子島宇宙センター大型ロケット第1射点より打ち上げられる。ロケットは打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角93度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行。打上げ約1分31秒後に固体ロケットブースタの燃焼を終了し、約1分48秒後に分離する。衛星フェアリングを約4分10秒後に分離し、約6分38秒後には第1段主エンジンの燃焼を停止し、約6分46秒後に第1段を分離する。

引き続いて、約6分52秒後に第2段エンジンの第1回目の燃焼が開始され、約12分34秒後に燃焼を停止、慣性飛行を続けた後、約24分34秒後に第2段エンジンの第2回目の燃焼を開 始、約27分34秒後に燃焼を停止、約28分24秒後に近地点高度約250km、遠地点高度約36140km、軌道傾斜角31.9度の準天頂遷移軌道上で「みちびき4号機」を分離する計画となっている。

ロケットの飛行経路(出所:JAXAニュースリリース※PDF)

各機関の役割分担は、MHIが内閣府より打上げ輸送サービスの契約を受け、打上げ事業者としてロケット打上げを執行し、みちびき4号機を所定の軌道に投入すること、JAXAは打上げに際して、打上安全監理業務(地上安全確保業務、飛行安全確保業務及びY-0カウントダウン時の総合指揮業務等)を実施し、最終的に安全確保の観点から、MHIの打上げ執行可否の判断を行う。

「みちびき4号機」(準天頂衛星)軌道上外観図(出所:ニュースリリース※PDF)