The Hollywood Reporterが8月9日に「A Disney Sale to Apple? Don’t Count It Out This Time」(DisneyがAppleに売却される?今回は単なる噂と思うな)という記事を公開した。

内容はタイトルの通りだ。「複数の情報筋」からの情報として、DisneyとAppleの取り引きがこれまでになく現実味を帯びていると報じている。過去にもDisneyとAppleの合併が何度か取り上げられてきたが、「たら・れば」の憶測に過ぎなかった。今回も実現の可能性は「非常に低い」と見られている。しかし、この10年の間に状況が大きく変わったのも事実であり、今回は信頼できるAppleウォッチャーやアナリストの多くが可能性を考察しているという点でこれまでとは異なる。

AppleとDisneyには長年にわたる「特別な関係」がある。スティーブ・ジョブズ氏が設立したPixarを2006年にDisneyが買収し、2006年から2011年に亡くなるまでジョブズ氏がDisneyの取締役を務めていた。また、ジョブズ氏が亡くなった後にDisneyのCEOのボブ・アイガー氏がAppleの取締役に加わった。アイガー氏は自身の回想録の中で、ジョブズ氏がAppleの指揮を執り続けていたらAppleとDisneyが合併していた可能性を認めている。

  • Appleの開発者カンファレンス「WWDC23」のキーノートにボブ・アイガーCEOが登場して「Apple Vision Pro」のサポートを表明。AppleとDisneyは今も緊密な関係にある

過去にAppleとDisneyの合併の噂に対して「あり得ない」と見なされてきた理由は2つある。1つは、Disneyはともかく、Appleに合併する理由がないこと。ただ、これに関しては、今は「ある」。2019年にAppleが「Apple TV+」を開始し、オリジナル映像作品を制作し始めている。

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