正月太りをきっかけに始まった「kintoneで筋トレ」連載も、今回で第4回を迎える。ダイエット目的で作った体重管理アプリに始まり、AIによるデータ分析と体重減少、さらにはTECH+編集部のVoicy運営について紹介してきた。連載タイトルの通り、「筋トレ」と「業務効率化」により筆者の生活改善が図られている。
体重・体脂肪の方はといえば、筆者が途中でドデカイ風邪をひいてしまったために運動できずに横ばいを記録している。一方で、業務改善の方はまた少し進歩があった。音声配信アプリ「Voicy」収録の業務効率化をAIに手伝ってもらったので、その様子を紹介したい。
順調とは言えないが、約4kgの減量と1.7%の体脂肪率低下を達成
まずは簡単に、ダイエットの結果から報告しておこう。初期に比べればだいぶ緩やかではあり、さすがに「劇的」とまでは言い難いが、グラフを見る限り右肩下がりになっている。5キロメートル程度であれば、前ほど疲労感を感じずに走り切ることができるようになってきた。
とはいえ、以前の筆者であれば、そろそろ記録の継続に飽きてくる頃合いだ。
4月に入って1週間ほど、風邪をひいてしまったのは思わぬ誤算だった。もちろん運動どころではなく、むしろ栄養のために「とりあえず食べる」を優先してしまう。どれだけ体調が悪くても食欲がなくならないのが昔からの自慢だが、ことダイエット中においては致命的である。
風邪をいいことに、ニンニクたっぷりのラーメンやクリームたっぷりのケーキを食べてしまった。ショウガやニンニクの入った食事は風邪に効くと聞いた。風邪という例外イベントに対する処理、いわば"emergency_patch"(緊急対応)だ。そのうち保険が適用されるかもしれない。
※真似をしないでください。
アルコール消毒と称して、ビール、日本酒、たまご酒もたっぷりと飲んでしまった。体温が上がり血行を促進する日本酒に、"完全栄養食"と呼ばれる卵が入っているのだから、飲めば飲むほど身体に良いだろう。
※絶対に真似をしないでください。
閑話休題。冗談はここまでにしておこう。これまでの結果を振り返り、AIにレコードを分析してもらう。たった数回のクリックでレコード一覧の要約を閲覧するのも、もう慣れたものだ。
# 健康管理データ 分析レポート
## **概要**
2026年2月2日から2026年4月12日までの70日間にわたる健康管理データを分析しました。[1][48]
本レポートでは体重・体脂肪率の推移、運動習慣、および健康イベントについて主要な知見をまとめています。
## **体重・体脂肪率の推移**
- 開始時の体重は81.4kg、体脂肪率24.1%から、最終的に77.4kg、体脂肪率22.4%まで減少しました。[1][48]
- 約4kgの減量と1.7%の体脂肪率低下を達成しており、順調な改善傾向が見られます。[1][48]
- 3月下旬から4月上旬にかけて風邪により一時的に体重が増加(80.2kg)しましたが、その後回復しています。[40][43]
## **運動実施状況**
- ランニングは計15回実施され、総距離94.16km、総時間605分(約10時間)を記録しました。[2][4][6][9][10][12][16][19][21][22][24][26][28][31][32][34][39][46][47]
- 1回あたりの平均距離は約6.3km、平均ペースは6分24秒 / kmでした。
- 筋トレはベンチプレス(40-70kg)、懸垂、腕立て伏せを中心に実施され、特に60kg以上のベンチプレスを複数回成功させています。[4][10][16][21][22][24][26][31][35][47][48]
## **特記事項**
- 3月31日に37.5℃の発熱を伴う風邪を発症し、4月4日まで運動を休止しました。[40][43]
- 風邪からの回復後は徐々に運動を再開し、4月11日には5kmのランニングと筋トレを実施しています。[47]
- 最も長距離のランニングは3月18日の12.6km(84分)でした。[32]
## **結論**
約2ヶ月間で着実な減量と体脂肪率の改善を達成しており、継続的な運動習慣が確立されています。風邪による一時的な中断はありましたが、回復後は速やかに運動を再開し、目標に向けた取り組みが継続されています。[1][40][43][47][48]
今回、「レコード一覧分析AI」を使って気付いたのだが、この機能は一覧に表示されているレコードのみが分析対象となるようだ。必要に応じてレコードの表示件数を変更すると、AIがより多くのレコードを参照してくれる。
kintoneの「レコード一覧分析AI」で何ができる?
AIの利用は、単にレコードの内容を要約するだけではない。過去のレコードから、次のアクションまで提案してくれる。目下、筆者は5月のハーフマラソン大会に向け、AIに練習メニューを作成してもらっている。
1週間に確保できる練習時間や具体的なスケジュールを入力することで、より具体的な練習メニューが作成できる。
## **重要ポイント**
- 第3週の16kmロング走が最も重要な練習です。これを完走できれば本番も走り切れます。[32]
- 平日練習後は以前実施していた筋トレも適度に継続し、全身の筋力を維持してください。[4][10][16][48]
- 給水は5kmごとを目安に練習から習慣づけ、本番でも必ず取りましょう。
- 違和感や痛みを感じたら無理せず休養を優先してください。[40][43]
## **本番レース戦略**
- スタート直後はペースを抑え、7分30秒-8分 / kmでウォーミングアップ(最初5km)
- 中盤(5-15km)は目標ペース7分-7分30秒 / kmで安定走行
- 終盤(15-21.1km)は余力があればペースアップ、苦しければペース維持で完走優先
- 給水は必ず5km、10km、15km地点で取り、エネルギージェルは10km過ぎに摂取推奨
## **補足アドバイス**
過去の記録から、あなたは継続的な運動習慣があり、基礎体力も十分です。[1][48]
このメニューを着実にこなせば、初ハーフマラソン完走は十分可能です。焦らず、怪我なく、楽しんで走ることを心がけてください。頑張ってください!
なんと、大会当日の戦略まで立ててくれた。単純な運動記録アプリや体重記録アプリでは飽きて続かない筆者がここまで継続できているのは、このAIとのやり取りがあるから、なのかもしれない。
ChatGPTは言うまでもなく、女子高生AIりんなや、それ以前には『どうぶつの森』のNPCにも無駄に話しかけていた筆者なので、自分のデータに基づいた反応を返してくれるAIは頼もしくて仕方がない。わたしの、最高の友達。
ゴールが見えていなくても使える「プロセス管理設定AI」の利点
続いて、「Voicy管理アプリ」のワークフロー設定の改善例を紹介していこう。具体的には、「プロセス管理設定AI」を使用する。
kintoneアプリでワークフローを設定することで、申請や承認といった一連の業務プロセスを、同じアプリ内で完結できるようになる。Voicyで番組を作成する際には、台本と、収録した音声をそれぞれ上司が確認するフローが発生する。
Voicy管理アプリを作ったばかりの段階では、口頭やチャットツールで都度確認を依頼していたが、抜け・漏れや見落としが発生する。そのため、各プロセスをアプリ内で完結する仕組みを作りたい。
台本を作成した後と、音声を収録した後に、それぞれ上司が承認すると、次のプロセスに進めるフローが理想だ。
過去の記事でも紹介してきたように、「プロセス管理設定AI」を使用する際には、歯車マークの「設定」アイコンから「kintone AI管理」をクリックし、プロセス管理設定AIを「利用する」にチェックを入れる。
するとプロセス管理の設定画面内に、「AIで設定」というボタンが現れる。これをクリックすることで、「レコード一覧分析AI」と同じように、AIとチャット形式でワークフローを設定できるようになる。
ここまでは順調だったが、筆者はkintoneでのワークフロー設定に慣れていない。普段の業務でもワークフローが発生する作業が少ないため最終的なイメージができず、AIへの的確な指示の出し方がわからない。
しかし安心してほしい。筆者のような"ワークフロー素人"に対しても、AIはとても優しい。わからないならわからないと正直にプロンプトを入力すると、AIが必要な情報を聞き返してくれる。AIからの問いに順に答えていくと、次第に適切なワークフローが作れる。
最初から明確な、あるいはぼんやりとゴールが見えている状態ではなくても、AIを頼ってみる価値がありそうだ。
ご要望ありがとうございます。台本確認と音声収録後にそれぞれ上司の確認・承認を得るワークフローですね。
より適切なワークフローを設計するために、以下の点を教えていただけますでしょうか。
作業の流れについて
台本作成→台本確認→音声収録→音声確認という流れで進むという理解で正しいでしょうか?
それとも、台本確認と音声収録は並行して進めることもありますか?
承認者について
台本確認と音声確認の承認者は同じ上司の方でしょうか、それとも異なる方が担当されますか?
承認者を指定するためのフィールド(例:「承認者」フィールド)は既にアプリに設定されていますか?
差し戻しについて
上司が確認した際に、修正が必要な場合は差し戻しを行う必要がありますか?
これらの情報をもとに、最適なワークフローを設計させていただきます。
AIが作成した「おすすめの設定案」に対しユーザーが承認すると、プロセスのワークフロー案が画面に反映される。これに問題がなければ、アプリに反映して利用を開始できる。
修正が必要な場合は、再度AIにプロンプトを入力するか、プロセス管理の設定画面からユーザーが手入力で直せる。操作に慣れてくれば、AIが作成したワークフローを基準に、ユーザーが好みのアレンジを加えることもできそうだ。
kintoneのプロセス管理で抜け漏れは防げる?
ここまでの作業で、「Voicy管理アプリ」にワークフローを設定できた。アプリのレコード一覧から詳細を開くと、「台本確認依頼」と「現在の作業者を変更」のボタンが追加されている。
筆者が台本を記入した後に「台本確認依頼」のボタンを押すと、上司(確認者)にプロセスが移行する仕組みだ。確認を依頼するユーザーは、プロセス管理画面から設定できる。組織やグループ単位での設定にも対応する。
「台本確認依頼」の申請など次のプロセスへフローが進むと、メールで通知が届くため、見落としのリスクも少ない。
また、アプリのレコードを「作業者が自分」で絞り込む機能もあるため、対応が必要なレコードだけを抽出して対応することができる。
「ダイエット」と「業務効率化」という、一見まったく関係ないような話題を並走させているが、意外と似ているのかもしれないと筆者は思い始めている。ここまでに気付いた大事なことは「とりあえず始めてみる」、そして(AIを頼りながら)「仕組みを改善する」ことだ。
たった一発で問題を解決できる銀の弾丸は存在しないかもしれないが、「楽して続けるための設計」にはAIと共に一歩ずつ近づけるようになった。体重が減らなくても、Voicyの再生数が伸びなくても、データを貯めていけばAIと次の一歩を踏み出せるはずだ。
少なくとも、筆者は風邪をひいたときに「これは例外処理だから」と自分に言い訳して食事をするスキルだけは確実に向上している。













