HHKBはその軽量さゆえにデスク上で滑りやすく高級感に欠けると感じることがある。この問題を解決するには、グリップ力を向上させるカスタマイズが有効だ。既製品であれば吸振マットの使用がおすすめで、滑り防止と高級感向上に役立つ。また、簡易的なゴムシートを底面に貼ることでも効果が得られる。

そこで今回は、安定したグリップ力と重厚な高級感を持つHHKBに変貌させるためのカスタマイズにトライしてみる。

連載のこれまでの回はこちらを参照

軽量コンパクトであるがゆえに、滑りやすいHHKB

HHKBはコンパクトさが利点であり、軽量であることに意味がある。このため、テンキーレス以上のサイズの高級キーボードと比較してデスクに乗せたときに滑りやすいところがある。

現在は販売されていないが、「HHKB Professional 2」の底面を見てみるとよくわかる。次のスクリーンショットはHHKB Professional 2の背面だが、ゴム脚が2カ所にあるだけだ。ゴム脚のサイズは小さく、本体の重量も530gと軽量なのでデスクに置いてもスムーズに移動させることができるほどにグリップ力が弱い。さすがに打鍵中に移動することはないが、プラスチックがスルスルすべるような感じなのでデスクに置いたときに少しおもちゃのような質感が気になる。

  • HHKB Professional 2の背面 - ゴム脚は小さいものが2カ所

販売中の「HHKB Professional」の底面はもうちょっと改善されている。次のスクリーンショットは「HHKB Professional HYBRID Type-S」のものだ。ゴム脚は4カ所あり、Professional 2よりも大きくなっている。しかもフラットな表面ではなく、凹凸に加工され滑りにくくなっている。電池の分の重さも滑りにくさに寄与している。

  • HHKB Professional HYBRID Type-Sの背面 - ゴム脚は凸凹したものが4カ所

HHKB ProfessionalはHHKB Professional 2と比較すると圧倒的に滑りにくい。ただ、それでもHHKB Professionalそのものが軽量であるため、ほかのテンキーレスサイズ以上の高級キーボードと比較すると、どうしてもデスクに置いたときのグリップ力は小さく感じられる。これがデスクにキーボードを置いたときの高級感の違いとして出てくる。

吸振マットを使うとグリップ力を引き上げられる

HHKBの滑りやすさを改善するアクセサリーが存在しないかというと、すでに販売されている。グリップ力向上を目的とした製品ではないのだが、次の製品はグリップ力向上の目的で使うことができる。

  • HHKB Studio専用キューシンマット|PFUダイレクト
  • HHKB吸振マットHG(Professional HYBRIDシリーズ用 ※Type-S、Classic含む)|PFUダイレクト

これらはバード電子製の吸振マットだ。HHKBの底面に貼り付けるマイクロセルポリマーシートで、打鍵の反動を吸収して優しいタッチと手の疲労軽減を実現する。厚さ2mmのシートで、吸振用のスポンジとグリップのためのゴム表面がくっついたような構造になっている(詳細は製品情報で確認いただきたい)。このマットをHHKBの底面に貼り付けると、気持ちよくグリップ力が向上する。

次のスクリーンショットは「HHKB Studio」の底面に「HHKB Studio専用キューシンマット」を貼り付けたものだ。

  • HHKB Studioの背面に「HHKB Studio専用キューシンマット」を貼り付けたもの

HHKB StudioはHHKB Professionalよりもさらに大きなゴム脚がついている(ただし、凸凹加工は入っていない)。ほかの高級キーボードほどのグリップ力はない。しかし、「HHKB Studio専用キューシンマット」をつけるとグリップ力が劇的に向上する。このマットを取り付けるだけでHHKB Studioの高級感がグッと増す。

HHKB Studioは電池を4個使うこともあって比較的重量がほかの高級キーボードに匹敵するレベルだ。このため、「HHKB Studio専用キューシンマット」を貼り付けるだけで高級化はほぼ完了する。

HHKB ProfessionalやProfessional 2にもこの作戦は有効だ。特にこだわりがなければ上記製品をそのまま使うというのが、最もお手軽なカスタマイズになるだろう。

ちょっとしたハンドメイドでもグリップ力は上がる

実のところ、市販品を使わなくても、底面にゴムシートを貼り付ければほぼ目的は達成することができる。市販品よりもゴムシートの方が廉価なので、コストをかけずにグリップ力を向上させたい場合はゴムシートを底面に貼り付けるというクイックハックでグリップ力を上げてみよう。

ゴムシートは2mmの厚みがちょうどよいと思う。1mmでは既存のゴム脚と衝突する。3mmだとちょっと厚すぎる気もするが、高さが増えても重さも欲しいなら3mmがよいかもしれない。

次のスクリーンショットはホームセンターで購入した厚さ3mmのゴムシートだ。背面には両面テープが貼ってあるタイプの製品で、切り取って貼り付けるだけでよい。

  • ゴムシートを使ってグリップ力を向上させる

加工は簡単だ。貼り付けたいHHKBの背面でゴムを付けたくない部分を切り取るように形を整えていけばよい。例えば、次のスクリーンショットはHHKB Professional 2の底面に合わせてゴムシートをカットしているところだ。

  • HHKB Professional 2の底面に合わせてゴムシートをカット

カットされたものが次のスクリーンショットになる。

  • カットされたゴムシート

HHKB Professional 2の底面に貼り付けると次のようになる。

  • HHKB Professional 2の底面にゴムシートを貼り付けたところ

このように底面にゴムを貼り付けるカスタムは比較的簡単に実現できる。