Gmailでメールを分類する際、最も基本的な機能といえるのが、黄色い星マークの「スター」ではないでしょうか。後から読み返したい、重要なメールにクリックするだけで付与して、一時的にメールの分類ができるスター機能は、手軽ながらも便利なため、頻繁に利用している人も多いのではないでしょうか。

しかし、実はこのスター機能、黄色い星マーク以外にも、さまざまなマークのアイコンを付与してメールを分類できる「スーパースター」という機能を持ち合わせていることはご存じでしょうか。そこで今回は、スターの活用の幅を大きく広げてくれる、スーパースターの使い方を解説します。

スーパースターを利用するには、あらかじめ設定をしておく必要があります。まずGmailの右上にある歯車マークをクリックした後、「設定」を選びます。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    歯車マーク(1)をクリックした後に「設定」(2)をクリック

すると「全般」の設定画面が現れるので、下にスクロールして「スター」の項目を表示します。初期状態では「スター1個」が選ばれていますが、ここで「スター4個」を選ぶと、標準の黄色い星マークに加え、3つのアイコンが使えるようになります。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    「全般」設定の「スター」の項目で、「スター4個」を選ぶと4つのアイコン、「すべてのスター」を選ぶとすべてのアイコンが利用可能になる。使いたいアイコンをドラッグして調整することも可能だ

また「すべてのスター」を選ぶと、合計12個のアイコンが使えるようになります。もし「星マーク以外は利用したくない」というように、使いたいアイコンを自分で選びたい場合は、使いたいアイコンを「未使用」から「使用中」に、使いたくないアイコンを「使用中」から「未使用」にドラッグしてカスタマイズすることも可能です。

登録するアイコンが決定したら、画面をさらに下にスクロールさせ、「変更を保存」をクリックします。これでスーパースターの設定は完了です。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    設定が完了したら、さらに画面を下にスクロールさせ「変更を保存」をクリック

スーパースターの使い方は通常のスターの付与方法と同じで、メールの星マークをクリックすればよいのですが、同じ場所を2回、3回とクリックするたびにアイコンの種類が変化します。そのため、付与したいアイコンが現れるまでクリックし続けます。ちなみに、アイコンを外す場合の操作は、通常のスターを外す時と同様、アイコンをクリックするだけです。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    「スター4個」を選んだ場合、星マークを1回クリックすると、通常の黄色い星のアイコンが現れる

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    続けてもう1度星マークをクリックすると、青い星のアイコンを付与できる

ただし、スーパースターを利用する場合、通常のスターとやや異なる点がいくつかあることに注意しておく必要があります。1つは、ラベルリストから「スター付き」を選んだ場合、どのアイコンを付与したメールであってもひとまとめにして表示されてしまうことです。それゆえ「青色の星マークを付与したメールだけを確認したい」という場合は、検索演算子を用いて検索する必要があります。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    付与したアイコン別にメールを確認したい場合は、検索演算子を用いる必要がある

具体的には、「has:」の後にそれぞれのアイコンの名前、黄色い星であれば「yellow-star」と入力して検索すればよいのですが、星以外のアイコンの名前は分かりにくいかと思いますので、以下に全てのアイコンの名前を記しておきます。こちらを参照しながら検索してみるといいでしょう。

  • 仕事がはかどるGmailテクニック

    スーパースターのアイコンと名前一覧

そして、もう1つの注意点は、フィルタで付与できるスターは標準の黄色い星マークのものに限られることです。スーパースターはあくまでスター機能の1つですので、ラベルのように常に付与して分類するという使い方よりも、やはりメールに一時的に付与して分類するという使い方がベストだと言えます。

スーパースターのアイコンの中には星マークだけでなく、「!」「?」といった目的がわかりやすいものも用意されています。それゆえ、例えば「!」は重要なメール、「?」は保留しておきたいメールといったように、自分でルールを決めて活用してみるといいのではないでしょうか。

しかし、登録したアイコンの数が多いと、目的のアイコンを付与するためにクリックする回数がどうしても増えてしまいますので、使用するアイコンは4~5個程度に絞ったほうがよいでしょう。