前回の連載では、「標準」コマンドを使って計算を行う方法を紹介した。しかし、実際に計算するときは「カスタム列」を使用するケースの方が多いと思われる。「カスタム列」はM言語を自由に記述できるコマンドで、ここに数式を入力して計算を行うことも可能となっている。今回は「カスタム列」を使って数値計算を行う方法を紹介していこう。
「カスタム列」を使った数式の入力
以下の図は、ある店舗の売上伝票を記録したデータ表だ。この店舗では「割引クーポン」を配布しており、500円単位の割引を受けられるようになっている。
この場合、割引後の金額は「税抜金額」から「割引クーポン」の金額を引き算した値になる。この計算を「カスタム列」で実行してみよう。「列の追加」タブにある「カスタム列」をクリックする。
このような設定画面が表示されるので、まずは“計算結果”を表示する列の「列名」を入力する。今回の例では「割引後の税抜金額」という名前を指定した。
次は、数式を「列名」と「演算子」で入力していく。設定画面の右側に一覧表示されている「列名」をダブルクリックすると、列名を[ ]で囲んだ記述がカーソル位置に自動入力される。このようにパワークエリ(M言語)では、列名を“半角の大カッコ”で囲んで記述する決まりになっている。