「カスタム列」などで計算を行った際に、その計算結果に小数点以下の値が含まれている場合もある。これを整数にする最も簡単な方法は、データ型を「整数」に変更することだ。ただし、以降の計算にも影響を与えるため、整数化するタイミングに注意する必要がある。今回は、数式の計算結果とデータ型について説明していこう。
データ型を変更して計算結果を「整数」にする
ここでは、簡単な商品リストを使って解説を進めていこう。このデータ表には、各商品の「商品ID」と「税抜価格」がまとめられている。
まずは、このデータ表に消費税(10%)を加えた「税込価格」を追加してみよう。この計算を「カスタム列」で実行するときは、=[税抜価格]*1.1 と数式を入力すればよい。
結果は以下の図のようになる。当然ながら、この計算結果には小数点以下の値も含まれている。
価格などを計算するときは、最終的な値を整数として示したい場合もあるだろう。これを手軽に実現できるのが、データ型を「整数」に変更する方法だ。
すると、各データの小数点以下が四捨五入され、「税込価格」を整数として示せるようになる。
以上が、計算結果を整数にする最も手軽な方法となる。ただし、安易に利用すると、予想外の結果を招いてしまう恐れがある。続いては、データ型を「整数」にするときの注意点を紹介していこう。
「整数」のデータ型と計算の関係
今度は、期間限定で2割引のセールを実施する場合を考えてみよう。2割引後の税込価格は「税込価格」×0.8で計算できる。これを数式で記述すると、=[税込価格]*0.8 となる。