このロボット関連ニュースのまとめ
・2026年上半期の世界ヒューマノイドロボット出荷台数は2万2000台を突破
・AGIBOTが43%超で首位、Unitreeが31%で2位となり、2社で市場の74%を占有
・2026年通期の世界出荷台数は5万台を超え、前年比210%増となる見通し
市場調査会社のCounterpoint Researchによると、2026年上半期の世界ヒューマノイドロボット出荷台数は2万2000台を超え、前年同期比で約300%増となった。前年同期の約4倍に相当する伸びで、研究・教育やエンターテインメントに加え、製造、物流、小売などへの商用導入が市場拡大を後押ししたという。
AGIBOTとUnitreeで世界市場の74%
ベンダー別では、中国のAGIBOTが約9700台を出荷し、43%超のシェアで首位となっている。エンターテインメントや研究・教育向けの小型モデルに加え、家電や自動車部品の生産ラインへの導入も進めている。
2位のUnitreeは7000台超を出荷し、シェアは31%としている。研究・教育向けのG1シリーズが出荷をけん引し、AGIBOTとUnitreeの2社で世界市場の約74%を占める結果となっている。
3位のGalbotは1100台超を出荷し、シェア約5%を獲得。スマート薬局での活用に加え、重量物を扱う産業・物流向けの車輪型双腕ロボット「Galbot S1」を展開している。
4位のUBTECHは約1000台を出荷し、シェアは4.4%。自動車や電子機器製造を主な市場とし、Walker Sシリーズの2026年出荷目標を従来の2000~3000台から5000台へ引き上げた。5位のLeju Roboticsは650台の出荷で、シェア2.9%としている。
製造・物流・小売への導入が拡大
用途別では、エンターテインメント・パフォーマンスとデータ生成・研究が合計で60%超を占めている。成熟した開発ツールやコンテンツ制作環境を背景に、AGIBOTのXシリーズとUnitreeのG1シリーズが小型ヒューマノイドロボット市場をけん引しているという。
一方、サービス・案内用途が約19%、スマート製造が13%、倉庫・物流が5%まで拡大。無人薬局などの小売りの現場がロボットの学習データを蓄積する場となっているほか、製造・物流現場では資材搬送、仕分け、検査などへの導入が進み始めていることが背景にある。
Counterpoint Researchは、2026年下半期にはサービスや産業分野で実証段階にあったプロジェクトの多くが本格展開へ移行すると予測しているほか、自動車分野でも、生産だけでなく販売やアフターサービスまで活用範囲が広がるとみている。
2026年通期で5万台超の市場に
技術面では、視覚・言語・動作を結び付けるVLAモデルに、周囲の状況や物理的な変化を予測するワールドモデルを統合する動きが進んでいる。
ロボットが動作を生成するだけでなく、長時間の作業における状態変化を予測することで、未知の環境や少ない学習データでもタスクを実行できる能力の向上が期待される。
Counterpoint Researchは、2026年通期の世界ヒューマノイドロボット出荷台数が5万台を超え、前年比210%増になると予測しているほか、今後5年間については、サービスおよび産業用途が、エンターテインメントや研究用途に代わって市場成長をけん引する見通しを示している。ベンダー間の競争軸も、ロボット単体の性能や生産能力から、AIモデル、用途別ソリューション、学習データ、モデルの継続的な改善を一体化した事業基盤へ移ることになりそうだ。
