IFSは、イギリスの施設管理企業・Eight Groupが同社の技術基盤として、IFSの産業用AIソフトウェアを導入したことを英国時間9月14日に発表した。
Eight Groupは、先行導入した「IFS Nexus Black Resolve」で得た成果を踏まえ、産業用AIの適用範囲をさらに広げ、新たに「IFS Loops Digital Workers」、「IFS Cloud」、「Planning & Scheduling Optimization」(計画・スケジューリング最適化)を導入。全社横断で、財務やプロジェクト、フィールドサービス、要員のスケジューリング、資産に関するデータをリアルタイムに把握し、事業成長に合わせた迅速かつ的確な意思決定を追求する。
IFSによると、施設管理業界においては、機器が故障してから修理する従来の“事後保全”から、業務に支障が出る前に問題を検知して対処する“予知保全”へと業務のあり方が変化しており、これが計画外のダウンタイムに伴うコストの回避につながっているという。
こうした業界の変化に対し、Eight Groupのテクノロジー戦略においてはシステム基盤を統一し、プロセスを自動化することで、買収先の統合をより速く、より円滑に進行させられるように対応。「業務全体をリアルタイムに可視化できることに加え、顧客とのあらゆる接点で産業用AIを活用できる体制が整うことで、スピードと洞察が競争力を分ける新しい施設管理の時代をリードする運用力を備える」(IFS)。
Eight Groupは、IFSの導入から数週間で、65人のエンジニアにResolveを展開。Resolveを使うことで、エンジニアは写真、動画、音声によってその場で問題を記録し、AIが故障を診断して修理の手順を案内できるようになり、従来は数時間から数日かかっていた作業が、数分で完了しているとのこと。現地調査の記録や資産情報も自動で反映されるため、手動で入力する必要がなく、「書類作業に費やす時間が減り、その分を顧客対応に充てられるようになった」という。
今回導入したデジタルワーカーのひとつ「IFS Loops ナレッジ管理マネージャー」は、技術文書から過去のサービス記録まで、Eight Groupが社内に蓄積してきたナレッジを活用。「信頼でき、そのまま使える回答をエンジニアの業務フローの中に直接届けることで、現場のチームは複数のシステムを横断して検索したり、同僚の回答を待ったりすることなく、必要なときに必要な情報にたどり着ける」とする。
また、グループに新たな企業がそれぞれのデータや業務履歴とともに加わるときも、ナレッジ管理マネージャーはその背景情報を速やかに取り込み、統合を円滑にするとともに、新しく加わったチームが業務を開始できるようになるまでの時間を短縮するとしている。
