
日本製鉄の敷地を活用
東の東京ディズニーリゾート(TDR)、西のUSJ─。日本を代表する2つのテーマパークがブラッシュアップに動き出す。
東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは「トゥモローランド」を刷新する。2つのアトラクションのほか、商品やフード店舗を整備する。総投資額は1000億円。2027年に開業予定だ。他にも一部のエリアを刷新する構想や新たな「ディズニーホテル」の建設も検討される。また、クルーズ船も始める予定で、パークの内外で収益向上を図る考え。
一方のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は敷地拡張に向け、隣接する大阪市の市有地を活用する方向で協議を進めることを明らかにした。敷地を拡張して新たなアトラクションを設け、魅力を高める狙いがある。市とUSJは28年4月の契約締結を目指す。
USJの敷地の拡張は01年の開業以来初めて。「USJの来場者数は世界1位を狙える射程距離にある。USJがさらに観光客を呼び込んでいく仕組みをつくっていくことは、経済波及効果や税収にも反映される」と大阪市長の横山英幸氏は語る。
敷地はUSJ北側にある。もともと日本製鉄の所有地であったが、区画整理事業により大阪市が仮換地を受け、1999年から事業用定期借地権設定契約で日本製鉄に賃貸していた。約6万平方メートルのうち、同市が約3万平方㍍を所有。日本製鉄から27年6月に返還される予定だ。
USJにとって拡張は悲願だ。過去にも拡張に動いたことがある。15年頃に沖縄県北部に「第2のUSJ」を建設する構想が浮上したが、USJの親会社が変わるなどして計画は頓挫。代わりに敷地内で21年に任天堂のキャラクターが登場する新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業させた。
インバウンドの人気も高く、24年の来場者数は1600万人を記録。「大阪・関西万博が終了しても人気は衰えていない」(旅行会社関係者)。殺伐とした社会情勢が広がる中でも、癒しを与えるテーマパークの次なる一手が期待される。