宇宙工学をめざす学生たちの“挑戦の場”である、模擬人工衛星の打ち上げ競技会「ARLISS」(アーリス)が、今年も米ネバダ州の砂漠で実施される。渡航費・滞在費の高騰が続く中、支援の呼びかけがクラウドファンディングサイト「READYFOR」で行われている。支援期限は9月4日午後11時。
米ネバダ州・ブラックロック砂漠で開催されるARLISS(A Rocket Launch for International Student Satellites)は、“飲料缶サイズ”の小さな模擬人工衛星「CanSat」(缶サット)を、アマチュアロケットで上空数kmまで打ち上げる競技会。パラシュートで降下後、ローバーなどで自律制御でゴール地点をめざす「カムバックミッション」なども設定されている。
同競技会は1999年の第1回大会以来、25年間の歴史を持ち、次世代の宇宙開発を牽引する人材を育てる“登竜門”としての役割も果たしてきた。過去の参加者の中には宇宙業界の最前線で活躍する人も数多くいるという。
今年2026年の開催期間は、現地時間9月13~18日(うち、競技期間は14〜17日)。主催は、認定NPO法人「大学宇宙工学コンソーシアム」(UNISEC)。宇宙工学分野における次世代のリーダー育成を目指し、国内外の大学や高等専門学校の実践的な教育・研究活動を支援する団体で、これまでにも手作り衛星やハイブリッドロケット開発など、現場での“実践”を重視したプロジェクトをサポートした経験を持つという。
今回のクラウドファンディングも2025年同様、目標金額は250万円に設定しており、執筆時点の支援総額は82万円となっている。集めた支援金は、現地開催費や備品などの調達費、日本から参加する学生団体の参加費補填などに充てられるとのこと。All-in方式のため、目標金額に満たない場合もプロジェクト実行者は支援金を受け取るかたちとなる。
支援プランは最小5,000円から最高100万円まで幅広く用意(別途システム利用料がかかる)。支援者へのリターンとして、ARLISSオリジナルデザインのフライトタグやTシャツのほか、ブラックコーヒーを注ぐと“宇宙が現れる”ブラックロックボトルなどを、支援金額に応じて提供する。いずれも発送完了は2027年3月を予定している(一部は2027年4月予定)。
なお、ARLISSに関するクラウドファンディングで集まった支援金は、2024年度は総額423万5,000円、2025年度は総額252万5,000円で、いずれも参加費の大幅な減額につながったとのこと。支援を受けたチームの活躍については、READYFORのプロジェクトページで紹介されている。
