Neowinは、「Google Chrome, Microsoft Edge could quietly download up to 20GB AI models on Windows 11」において、Google ChromeとMicrosoft Edgeが、端末内で使うAIモデルの取得条件として約20GBの空き容量を求めていると報じた。
Chromeについては2026年5月、Gemini Nano用に約4GBのAIモデルファイル「weights.bin」がユーザーへの明確な説明なしに自動取得される事例が話題となった。今回明らかにされた要件は、こうしたローカルAI機能を動かすためのリソース条件をあらためて示す内容となっている。
Chrome、Gemini NanoなどのローカルAIモデルをデバイス内に保存
Googleでは、次のサポートページで、Chromeのデバイス内AI機能について説明している。
これによると、Chromeの端末内AI機能は対応OSや十分な端末性能に加え、非従量制のネットワーク接続と大きな空き容量を必要とするとのこと。AIモデルはデバイス内で文章生成、要約、校正などの処理を実行するために使われる。AI処理をデバイス内で実行できるため、クラウド上のAIモデルを利用する場合と比べて、データを外部に送信せずに処理できるというメリットがある。
ただし、以前問題になった4GBファイルのケースとは異なり、現在のChromeでは設定画面の「システム」からデバイス内AIを無効化できるようになったため、モデル取得を止めることが可能である。
EdgeはPrompt API用に20GBの空き容量を要求
Microsoft Edgeは、Prompt APIのサポートページでデバイス内の組み込みAIモデルについて説明されている。
Prompt APIはWebサイトやブラウザ拡張機能のJavaScriptコードからEdgeの組み込みAI機能を利用できるAPIで、AIモデルとしてはMicrosoftが開発したPhi-4-miniが使われる。
つまり、Webアプリ側が独自にAIモデルを用意しなくても、Edgeに搭載されたローカルAIを利用できる仕組みだ。Microsoftは、EdgeがこのPrompt APIを使うためのハードウェア要件として、最低20GBの空きストレージ容量を要求している。
モデルはPrompt APIの初回利用時に取得するが、従量制接続の環境ではダウンロードしないという。また、空き容量が10GB未満になった場合には、Edgeは他のブラウザ機能が使える余地を確保する目的でデバイス内AIモデルを削除するとのことだ。
"20GB"はAIモデル本体の容量ではない点に注意
20GBという数字だけを見ると、ChromeやEdgeが20GBものAIモデルをダウンロードするようにも受け取れる。ただしNeowinでは、ハードウェア要件に挙げられている空き容量と、実際にダウンロードされるモデル容量を区別して考える必要があると説明している。少なくとも、ChromeもEdgeも、モデル自体が常時20GBの容量を占有すると明言しているわけではない。
ストレージ容量に余裕のあるPCでは大きな問題にならない一方、空き容量の少ないPCでは、数GB規模のAIモデルがストレージを圧迫する可能性がある。

