Windows Latestは7月21日(現地時間)、「LG’s changelog confirms its monitor app installs bloatware on Windows 11, exposing Microsoft’s long-standing problem」において、Windows 11にLG製ディスプレイを接続すると勝手にアプリがインストールされると報じた。

インストールされるアプリは「LG Monitor App Installer」で、まったくの無関係ではないが通知もなく自動でインストールされるという。

  • Microsoft Storeで公開されている「LG Monitor App Installer」。Windows Updateをきっかけに自動インストールされることが問題となっている 引用:Microsoft Store

    Microsoft Storeで公開されている「LG Monitor App Installer」。Windows Updateをきっかけに自動インストールされることが問題となっている 引用:Microsoft Store

接続するだけでアプリを許可なくインストール

ディスプレイを接続するだけで許可なくアプリがインストールされる状況は問題だ。Windows Latestの記者は「マルウェアのインストール」と表現し、強く非難している。

さらに、このアプリからは追加の問題が確認されている。起動すると最初に、McAfee試用版のインストールを促すポップアップ広告を表示するという。

YouTuberのGamers Nexus氏が実施した再現実験では次の動作が確認された。

  • ディスプレイの接続後、Windows Updateを介してドライバーがインストールされる
  • その約1分後、スタートメニューの「おすすめ」セクションに「LG Monitor App Installer」が自動で表示される。これはバックグラウンドでインストールを完了したことを意味する
  • コンピュータの起動実験では、32回の起動で31回McAfeeのポップアップ広告が表示された

McAfee広告の表示機能を追加

アプリの自動インストールは、Windows Updateを介したドライバーのインストールを端緒とする。Windows Updateの更新履歴にも「ドライバー」と「ソフトウェアコンポーネント」のインストールが記録されることから、アプリはMicrosoft Storeを介して自動インストールされたことがわかる。

McAfeeのポップアップ広告についても、意図的であることが確認された。これはMicrosoft Storeに掲載されたアプリの新着情報に記載があり、「McAfee」の追加を明記してしている。

なぜ接続するだけでアプリが入るのか

アプリの自動インストールはWindows 8以降に導入されたWindowsの標準機能とされる。Microsoftの公式資料によると、Windowsはデバイスを検出するとデバイスメタデータを取得。次に必要に応じてドライバーをインストールすると共に、メタデータに記載のあるアプリを「自動インストールできる」としている。

ただし、自動インストールには次の条件がある。

  • インターネットに接続している
  • Microsoft Storeにログインしている
  • Windowsセットアップ時に推奨設定を無効にしていない

Windows Latestの記者は、推奨設定を「ほとんど誰も無効にしない」と述べ、多くのユーザーが自動インストールの影響を受ける状態にあると指摘。LGを含めた複数の企業がこれを利用し、ドライバーのインストールをアプリインストールのトリガーに利用すると報告している。

自動インストールを禁止する手順

デバイスメタデータを介したアプリの自動インストールは、Windows 11 Proなどで利用できるグループポリシーの設定で禁止にできる。手順は次のとおり。

  • ショートカットキー「Win+R」を入力する
  • コマンド「gpedit.msc」を入力してOKをクリックする
  • 左側ツリービューの「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「デバイスのインストール」をクリックする
  • 右側ポリシーの「デバイスメタデータに関連付けられているアプリケーションの自動ダウンロードを禁止する」をダブルクリックする
  • 設定を「有効」に切り替え、OKをクリックする

Microsoftが自動インストールを長らく提供し続けている理由は定かでない。ユーザーの信頼を損なう仕組みと言えるが、Windows 11の改善計画にその見直しは含まれていない。