Windows Latestは、「Windows 11 Copilot now tells you what’s slowing down your PC, while using 1GB RAM itself」において、Windows 11のCopilotアプリにPC診断機能「PC Insights」が導入されたと伝えた。

同機能はPCの現在の状態を把握して回答を生成するため、PCの構成や不具合に関する質問に、より的確に回答できるという。

  • CopilotはPCの状態を取得し、その情報を基に質問へ回答する「PC Insights」に対応した(画像はイメージ)

    CopilotはPCの状態を取得し、その情報を基に質問へ回答する「PC Insights」に対応した(画像はイメージ)

CPU使用率や空き容量などPCの状態を取得

従来のCopilotアプリはPCの状態を把握せず、クラウドサービスを利用して回答を生成していた。そのため他社のAIチャットと同様にコンテキストの内容からPCの状態を推測して回答を生成しており、その精度には限界があった。

Windows Latestによると、Copilotアプリの最近のアップデートでオプトイン機能「PC Insights」が導入され、Windows APIを通じてPCの状態を取得し、その情報に基づいた回答が可能になったという。

同社の実験から明らかになったCopilotアプリが読み取る情報は次のとおり。

  • CPU、RAM、GPUを含むシステムリソースの計測値
  • ストレージの総容量および空き容量。この情報を元にアプリやゲームがインストール可能か計算できる
  • ダウンロードおよびドキュメントフォルダーを含む、フォルダーおよびファイルのサイズ
  • 接続されたデバイス情報。USB接続のデバイス、Webカメラ、プリンター、外付けストレージおよびそれらの状態を含む
  • BluetoothおよびWi-Fiの状態を含む、現在のネットワーク情報
  • バッテリーの状態、システム情報、BIOS情報、デバイス全体の状態
  • セキュリティソリューションの情報

一方で、次の情報は読み取ることができないとされる。

  • 明示的にアクセス権を与えていないファイルの内容

加えてMicrosoftは「顧客の業務メール、Teamsチャット、カレンダー、組織のMicrosoft 365環境に保存されているドキュメント、その他の組織データにはアクセスしません」と述べ、これら企業情報にはアクセスしないと明言している。

情報へのアクセスにはユーザーの許可が必要

PC Insightsはユーザーが許可を与えた場合に限り情報にアクセスする。具体的にはPCの関連情報にアクセスする前に確認を求め、ユーザーは「このセッション(アプリ起動中)のみ許可」、「常に同様のリクエストを受け入れる」、「今は拒否」の3つから選択可能とされる。

この選択はCopilotアプリの設定から調整することが可能。Windows Latestによると、取得した個人ファイルおよびシステム情報は保存されず、AIモデルの学習にも利用されない。この選択はCopilotアプリの設定から変更できる。Microsoftによると、PC Insightsが取得した個人ファイルやシステム情報は保存されず、AIモデルの学習にも利用されない。

問題の修正には非対応、段階的に展開

広範囲のPC情報を収集できるようになったことで、Copilotはデバイス、システム、ファイルに関する質問や技術的な疑問への回答、トラブルシューティングに活用できるようになる。一方で実際の修正、システムの変更には対応せず、回答の評価および実施はユーザーに委ねられる。

Microsoftは「PC Insightsは試験的な機能」と述べ、開発段階にあるとしている。そのため機能および表示内容は途中で変更される可能性がある。展開は米国内から段階的に実施し、範囲を順次拡大する予定だ。