Windows Latestは7月17日(現地時間)、「5 Windows 11 features from this week's update you should try」において、Windows 11バージョン25H2および24H2向けの7月の更新プログラム「KB5101650」に含まれる新機能を紹介した。
この更新プログラムは7月14日にリリースされ多数の脆弱性を修正するが、同時に複数の新機能および機能の改善も導入する。Windows Latestは、テストしたうえで、おすすめの新機能5つをピックアップして解説した。ただし、これらは段階的に提供されるため、更新直後にすべて利用できるとは限らない。
Windows Latestが注目している機能は次のとおり。
(1)ウィジェットを刷新
タスクバーのウィジェット(ショートカットキー「Win+W」)が刷新された。ウィジェット設定の「ホバー時に開く」が、デフォルトで無効に変更され、通知やバッジの動作も控えめになった。さらにバッジの色は赤からWindowsのアクセントカラーに変更され、初回起動時の誘導先はMSNフィードからウィジェットダッシュボードに変更された。
広告やフィードコンテンツも見直しが進み、ロック画面では複数カードの表示を取りやめ、天気ウィジェットのみを表示する。Windows Latestによるとこれら変更は設定から従来の表示に戻すことが可能とされる。
(2)Windows Updateの一時停止を改善
Windows Updateの「更新の一時停止」の上限が撤廃された。従来は一度に指定できる期間は最大35日だが、延長回数の上限がなくなり、繰り返し一時停止できるようになる。
停止期間の延長に伴い、日付選択もカレンダーコントロールに変更される。無期限停止を実現したい場合は、定期的に停止期間の延長を繰り返す必要がある。
(3)「ポイントインタイムリストア」を導入
システム全体を数時間または数日前の状態に回復する「ポイントインタイムリストア」が導入された。Windows Updateの不具合、破損したドライバー、設定ミス、マルウェアの侵害など、予期しない問題に遭遇した際にシステムを回復できるようになる。
同機能は設定アプリの「システム」→「回復」→「ポイントインタイムリストア」の「表示または編集」ボタンから調整可能。復元ポイントの作成頻度は最小4時間、最大24時間まで、保持期間は最大72時間とされるが、筆者環境ではこれらコントロールが無効化されており細かな調整は確認できていない。
Windows Latestによると、同機能はストレージ容量が200GB以上の環境に限りデフォルトで有効化されるという。128GBなどの限られた容量で機能を使用したい場合は、手動で有効化する必要がある。
復元作業はWindows回復環境(WinRE: Windows Recovery Environment)から行う。ストレージに余裕のあるユーザーは、緊急時に備えて有効化しておくことができる。
(4)画面の色を調整する「スクリーンティント」を導入
PCの長時間使用に伴う頭痛および眼精疲労の軽減を目的とするアクセシビリティ機能「スクリーンティント」が導入された。画面の色合いと明るさを調整することで、体への負担を軽減する可能性があるという。
Windows Latestは光過敏症でサングラスなどを常用しているユーザーや、特定の色を不快に感じるユーザーに同機能の利用を提案している。機能は設定アプリの「アクセシビリティ」→「スクリーンティント」から調整できる。
(5)Bluetooth接続の信頼性を向上
Windows Latestが「長らくWindowsの問題だった」と指摘するBluetooth関連の問題がついに修正された。マイクのミュート同期、デバイスの互換性、接続速度および信頼性などが向上し、さらにスマートフォン連携(Phone Link)の通知音も状態に合わせて適切に制御するようになる。
特にマイクのミュート同期の改善は重要で、ハンズフリーデバイス(ヘッドセットなど)のミュートボタンが正しく機能するように修正された。これまではミュートに失敗して気まずい思いをすることがあったが、今後はこのリスクを回避できるようになる。Windows Latestによると、この改善はBluetoothのHFP(Hands-Free Profile)のみに適用されるという。
ストレージ消費問題の修正には注意
KB5101650ではストレージを際限なく消費する不具合が修正された。これはCapabilityAccessManagerサービスのデータベースファイル「CapabilityAccessManager.db-wal」が肥大化することで引き起こされる(参考:「Windows 11で空き容量が0バイトになる恐れ 影響を確認して速やかに対策を | TECH+(テックプラス)」)。
Windows Latestによると、この不具合はKB5101650のインストールによって修正されるが、肥大化したファイルのクリアに失敗する場合があるという。この場合は手動によるクリアが必要とされ、記者は手順を解説している。
しかしながら、この作業に失敗するとWi-Fiおよびカメラのアクセス権限を破壊するとの報告がある。作業の必要性を慎重に見極め、事前にバックアップを作成してから実施することが望まれる。
新機能は段階的に提供
前述の新機能および機能の改善はKB5101650をインストールすることで体験できる。ただし、これら改善は段階的な展開の対象となっており、インストール後すぐに利用できるとは限らないため注意が必要だ。

