Windows Latestは4月15日(現地時間)、「Windows 11 adds haptic feedback for snapping, resizing, and more but most laptops can’t use it yet」において、Windows 11の触覚フィードバック導入に向けた課題を伝えた。
現在、MicrosoftはWindows Insider ProgramのDevチャネルにおいて触覚フィードバック機能の試験を実施している。この機能はWindows 11の改善計画に伴い新たなチャネル区分の「Experimental」に移され、問題がなければ2026年内に正式リリースされる見込みとなっている。
しかしながら、肝心のWindowsデバイスでは普及が進んでおらず、話題になることも少ないのが実情だ。Windows LatestはMacでは標準機能となっており、一度体験したら戻れない重要な機能と指摘。Windowsデバイスを使い続けてもらうには欠かせない機能になると述べ、普及を加速するためにデバイス製造メーカーの支援が必要だと訴えている。
触覚フィードバックとは何か?なぜ「一度使うと戻れない」と言われるのか
触覚フィードバックはデバイスの操作時に人工的な振動や動きを加え、操作している感触を作り出す機能だ。タッチパッドやタッチパネルのような可動機構を持たないデバイスに搭載され、マウスのような「押した感」を提供することで直感的な操作性や臨場感を向上させる。
なぜMacでは普及し、Windowsでは広がらないのか?
Appleが販売するモバイルデバイスでは触覚フィードバックの搭載が進み、評価も良好とされる。記者は「MacBookの触覚フィードバックを体験したユーザーは、従来のタッチパッドに戻ることはできないだろう」と述べている。
一方で、Windowsデバイスではこの機能の普及が進んでいない。ハードウェアの仕様がメーカーごとに異なり、統一的な体験を提供しにくいことが背景にあるとみられる。
Windowsの触覚フィードバックは何が問題なのか?
現在Microsoftは正式リリースに向けて試験を実施中だが、Windows Latestによると機能全体の仕様が固まっているわけではないという。特定の操作に対する触覚効果機能(画面上のボタンに触った感覚を作り出すなど)を提供予定だが、現状確認されている操作は次の4点のみとされる。
- PowerPointでオブジェクトを整列させる
- ウィンドウをスナップする
- ウィンドウをリサイズする
- 閉じるボタンにカーソルを合わせる
さらに触覚フィードバックをサポートする公式の対応機器が明確になっていない点も問題視されている。Windows Latestの記者が「この機能はハードウェアの性能に左右される」と述べているように、セールスポイントとしてアピールするには評価の高いチップや駆動パーツを採用する必要がある。
しかしながら公式の対応機器の発表はなく、OEM(Original Equipment Manufacturing)メーカーはどの製品を搭載すればよいのか判断することができない。非対応のデバイスを搭載した場合は、独自のツールやドライバーを提供し続ける必要があり、将来の負担を考えると二の足を踏まざるを得ない。
なぜWindowsでも触覚フィードバックが必要なのか?
MicrosoftがAppleに対抗するには触覚フィードバックの普及拡大も不可欠な要素となりつつある。Windowsデバイスを使い続けてもらうには、操作体験そのものの質を高める必要があるためだ。
Windowsで触覚フィードバックを普及させるには何が必要か?
Microsoftは既存の製品の中から評判の高いチップと駆動パーツの組み合わせを対応機器として発表したい考えとみられるが、OEMメーカーとしては対応機器の中からデバイスを選択したい思惑がある。
どちらがリスクを承知で先陣を切るか、睨み合いとも取れる状況だ。記者は「OEMメーカーは触覚フィードバック付きタッチパッドを優先的に開発する必要がある」と述べ、OEMメーカーに努力を促している。
これはデバイスが存在しなければMicrosoftも選択のしようがなく、話が先に進まないことが理由とみられる。Microsoftの公式サポート製品に採用されるかは定かでないが、それでも果敢に取り組むことが望まれている。
