Windows Centralは4月29日(米国時間)、「We've tested the April 2026 Windows 11 update, and its 11 improvements genuinely make the OS feel better|Windows Central」において、Windows Insider Programの最新Windows 11ビルドに搭載されたテスト中の機能を紹介した。

これはMicrosoftが3月20日、Windows 11の改善計画として発表した内容のうち、実際に取り組みが行われている機能を解説する記事。4月末までにリリースされた各Windowsビルドに導入された新機能などを取り上げている。

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今回の新機能はどのWindows 11ビルドで確認された?

Windows Centralが調査対象としたWindows Insider Programのチャネルおよびビルド番号は次のとおり。これらのビルドに含まれる機能が、今後正式版に反映される可能性がある。

一覧にCanary、Dev、Beta(旧)の各チャネルが含まれていないが、これは4月24日に発表されたチャネル移行によるもの(参考:「We're moving to Experimental and Beta! Announcing new builds for 24 April 2026 | Windows Insider Blog」)。

現在はデバイスごとに状況の異なる過渡期にあるわけだが、今回Windows Centralは従来のチャネルについて触れず、移行後の各チャネル「Experimental」および「Beta(新)」に注目して解説を行っている。

Windows 11は何が変わる?注目の新機能まとめ

Windows Updateの仕様変更や「Xboxモード」の追加、復元機能の導入など、使い勝手やパフォーマンスを大きく変える改善が進んでいる。

Windows Updateはどう変わる?一時停止の上限撤廃へ

最大5週間に制限されていたWindows Updateの一時停止期間が撤廃される。具体的な設定方式はカレンダー選択方式を採用。一度に指定できる停止期間は最大35日で、これを超える日数を指定することはできない。

カレンダー選択方式を採用したことから当初は一度に長期間の停止を指定できると予想されたが、実際は毎月の再設定を要求する仕組みが採用された。これは無計画な一時停止を防止する目的があると推測される。セキュリティ更新プログラムのインストールを無期限に停止すると、サイバー攻撃による侵害リスクが飛躍的に高まるためで、ユーザー保護の観点から毎月の見直す機会を設けたとみられる。

この他にもWindows Updateに対しては、コンピューターの再起動を月1回までに低減する改善が導入される。従来はドライバーや.NETフレームワークのアップデートをインストールする度に再起動を必要としていたが、今後は一部のアップデートを集約することで再起動の回数を削減する。

さらにアップデートの内容についても透明性を高める変更が加えられる。ドライバーのアップデートではディスプレー、オーディオ、バッテリーなどの分かりやすいラベルが付与され、各アップデートは「利用可能なアップデート」セクションにまとめて表示されるようになる。

エクスプローラーの検索はどう変わる?UIを統一へ

エクスプローラーの検索アイコンが、Windows 11の標準的な表示方式に統一される。現在は虫メガネの検索アイコンを右端に表示しているが、今後はスタートメニューの検索ボックスと同様に左端に表示するようになる。

位置情報設定はどう変わる?無効時の動作を見直し

設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報」の動作が変更される。位置情報サービスがオフの場合、「既定の位置」および「場所の上書きを許可する」オプションが無効化される。

Windows 11に「Xboxモード」追加 何ができる?

PCをゲーム特化環境として使える新機能として注目される。

設定アプリの「ゲーム」に「Xboxモード」が追加される。Xboxモードを有効にすると、通常のコンピューターにおいてもXboxと同様のユーザーエクスペリエンスが提供されるようになる。

具体的にはXboxアプリがゲームコントローラーで操作可能なフルスクリーン表示に切り替わり、バックグラウンドアクティビティーなどを削減してゲーム実行を優先する。本機能は5月のセキュリティ更新プログラムにて、すべてのWindows 11デバイスに展開を開始する予定とされる。

まだある 細かな改善まとめ(タスクマネージャーや復元機能など)

タスクマネージャーのNPU対応や「ポイントインタイム復元」の追加、サウンドや入力設定の改善など、Windows 11の操作性と回復機能を強化する変更も行われている。

  • プリインストールアプリを削減するポリシーの改善(管理者向け) - 新規アカウント作成時のインストールアプリを調整するポリシー「Remove Default Microsoft Store packages from the system」に、任意のMSIXおよびAPPXを指定する項目が追加される
  • エクスプローラーのコンテキストメニューを改善 - コンテキストメニューの「開く」は、使用するアプリアイコンを表示する仕組みを導入している。この動作を.exe、.bat、.cmdに拡大する。なお、筆者の環境では、すでに導入済みであることが確認されている
  • タッチパッドの右クリックを改善 - タッチパッドの設定を変更し、右クリック領域のサイズをデフォルト、小、中、大などから選択できるようにする
  • ペン設定の改善 - ペン設定の選択肢に「Copilotキーと同じ」が追加される。ユーザーはペンの特定の操作をトリガーとするCopilotキーの入力が可能になる
  • サウンド設定の改善 - 設定アプリの「システム」→「サウンド」の音量スライダーのデザインを刷新する。また、対応ハードウェアを搭載したデバイスでは、ハードウェアアクセラレーションの有効化オプションが「プロパティ」の「詳細設定」セクションに表示されるようになる。さらに排他モードの追加、デフォルトデバイスの設定オプションが追加される
  • ポイントインタイム復元の導入 - 不具合による動作不良、破損したドライバー、設定ミス、マルウェアの侵害などに遭遇した場合に、数日前の状態に回復する「ポイントインタイム復元」を導入する。デフォルトでは1日に1回復元ポイントが作成され、3日間保持される
  • NPU向けにタスクマネージャーを強化 - タスクマネージャーのプロセス、ユーザー、詳細タブに、「NPU」、「NPUエンジン」を追加。詳細タブには「NPU専用メモリー」、「NPU共有メモリー」も追加される。GPUにNPUエンジンが搭載されている場合は、パフォーマンスタブにAI処理アクティビティーが表示されるようになる

今回紹介した以外にも改善は続いており、Windows 11は今後さらに使い勝手が変わる可能性がある。これらの他にもさまざまな機能が導入され、2026年内のリリースに向けてテストが行われている。

これら最新機能に興味のあるユーザーは、Windows Insider Programに参加することで体験可能。MicrosoftはフィードバックHubを介した不具合の報告や要望の提供を随時募集しており、ユーザーの積極的な参加が望まれている。