Windows Latestは5月20日(現地時間)、「Microsoft says Windows 11's Search will stop forcing web over your apps and local files in most cases」において、Windowsの検索ボックス(Windows Search)の改善が開始されたと伝えた。
これまでMicrosoftは改善計画を発表するのみで具体的な進捗は明らかにしていなかった。ところが5月15日、Windows InsiderのExperimentalチャネル向けのプレビュービルド26300.8493において、取り組みを開始したことが発表された。
「Windows Search」は何が不満だったのか
Windows 11のスタートメニュー上部には検索ボックスがあり、ユーザーはここからコンピューター全体を検索できる。この機能はWindows Searchと呼ばれ、ローカル情報の他にクラウドデータ、Outlook、Bing検索(Web検索)も同時に行う仕組みになっている(参考:「Windows Search とプライバシー - Microsoft サポート」)。
広範囲の情報を一度に検索できる便利機能だが、現行のWindows SearchはBing検索の結果を優先表示する問題を抱えている。さらにWeb検索を必要とすることから検索速度の低下につながる効果もあり、多くのユーザーの不満につながっている。
Microsoftがついに改善に着手
Microsoftは3月発表の改善計画において、Windows 11の信頼回復を約束し、この問題も合わせて改善する方針を明らかにした。そして今回、計画を実行に移したことが発表された。
Microsoftの発表はビルド26300.8493のリリースノート「Experimental Preview Build 26300.8493 - Windows Insider Program | Microsoft Learn」に記載がある。今回は取り組みの第一弾として、ファイルおよびアプリの優先表示を実現する。
実際にどう変わったのか
Windows Latestの調査では「ローカル検索結果を優先するようになった」ことが確認され、使い勝手の大幅な向上が報告された。従来は「設定」と入力してもBing検索結果が優先されるケースがあったが、改善後はWindows設定が先頭に表示されるようになった。
少なくとも、従来のBing検索を優先する動作は修正されたとみられる。
ただしBing検索は維持される見込み
今回の取り組みにより、ユーザーの不満の中心となっていた検索精度は改善される見込みだ。しかしながら、Bing検索によるプライバシーの問題は依然として残されたままとの指摘がある。
ローカルファイルやアプリを検索した場合でも、Windows SearchはBing検索を併用する仕組みとなっている。このため、検索クエリーがMicrosoft側に送信される点を懸念する声もある。Microsoftは今回の取り組みについて次のように説明しており、Bing検索自体は継続する方針とみられる。
「ファイルやアプリはコンテンツとの関連性が高い場合、Web候補よりも上位に表示される可能性が高くなります」
実際はレジストリを変更することで、Bing検索を無効にすることは可能。しかしながら、どうしても機能を無効にしたい上級者向けの抜け道で、一般ユーザーにこの設定を提供する計画は確認されていない。
さらに、Windows Latestは「MicrosoftはWindows Searchの検索結果がローカルのものか、Webから生成されたものかを明確に区別する新機能を社内でテストしている」と明らかにし、同社がBing検索を堅持する方針でいることを伝えている。
