自動化リスクが最も高いとされる職種の労働者は、リスクの低い職種と比べて、業務関連タスクの3倍の割合でAIを活用しているという。OpenAIが調査結果を公表している。
AIが雇用を破壊するだけでなく、新たな需要を創出する可能性も
OpenAIの調査では、米国の雇用をカバーする900以上の職種を4つに分類。データ入力や経理、カスタマーサービスなど、他の職種と比べて近い将来の自動化リスクが相対的に高い職種は全体の18%を占めている。
HR専門職など雇用縮小が見込まれる職種が24%、ソフトウェア開発者など逆に雇用拡大が期待される職種が12%、教師や訪問介護士など当面の変化が限定的な職種が46%となっている。
高リスク職種ではAIが理論上90%の業務を代替できるとされるが、実際の活用率はその4分の1未満にとどまる。OpenAI 主任エコノミストのRonnie Chatterji氏は、コーディングツールの普及によってコードを書く人と需要が同時に増加した事例を挙げ、AIが雇用を破壊するだけでなく、新たな需要を創出する可能性を指摘している。
失業関連データには、まだ顕著な影響が見られない点も指摘する。自動化リスクが最も高い職種の失業率上昇幅は、当面の間は変化が少ないとされる職種よりも小さくなっている。
AIツールの普及が加速する一方で労働市場への影響は現時点では限定的であり、雇用の喪失よりも業務の変容が先行している可能性を示唆している。
調査は「これらの分類は失業予測ではなく、近い将来に労働市場への圧力が最初に現れる場所を理解するための地図だ」と位置づけている。
