企業は今、DX(デジタルトランスフォーメーション)からAX(AIトランスフォーメーション)へと、大きな転換期を迎えている。AIがもはや単なる効率化のツールではなく、ビジネスそのものに組み込まれ、競争力を左右する中核へと変わりつつあるためだ。では企業は、この変化にどう向き合うべきだろうか。
その具体的な戦略と“生きた知見”を提示するのが、6月16日から4日間にわたり開催されるオンラインイベント「共想共創フォーラム2026」だ。
本フォーラムでは、AI活用の構想から実践、さらには次のステージへ進むための具体的なアクションまで、多角的な視点で議論が展開される予定だ。全29セッションを通じて、経営・業務・現場それぞれの立場からAX実現に向けた考え方や具体的なヒントが提示される。開催が目前に迫った今、本フォーラムの見どころについて紹介しよう。

AX時代に向けた変革シナリオ─キヤノンITSの「共想共創カンパニー2030」とは
2026年、キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は大きな転換点を迎えた。新社長に就任した須山寛氏が掲げたのは、2030年を見据えた経営ビジョン「共想共創カンパニー2030 未来を見すえる。変化に挑戦する。価値を創出し、社会へとどける。」である。
キヤノンITSが打ち出した新ビジョンの核心は、3つの事業モデルをAI時代に適応する形で進化させる点にある。顧客視点で未来を構想する「マーケットイン型サービス提供」、構想から運用までを一気通貫で支える「価値創出システムインテグレーション」、そして未来起点で事業変革を共創する「未来共創イノベーション」だ。
この改革を推し進める須山氏による基調講演では、「生成AI時代の競争力はAI×ヒトで決まる」という考えのもと、持続的な価値創出に向けた経営変革のヒントが語られる。

注目セッション:AIを“使う”から“能力にする”─各界リーダーが示す変革の一手
本フォーラムでは、 “理想論では終わらない実装プロセス”まで含め、現場起点の知見が共有される点に大きな価値がある。
同社は、AIを本格的に活用するためには、単なるツール導入では不十分だと強調する。全社的なルール整備や業務プロセスの見直し、バックオフィスを含めた組織全体の準備が不可欠となる。AI活用の前提となる環境を整えて初めて、改革は実効性を持つのだ。
こうした実務にすぐに活かせる”鍵”を得られる、業界のリーダーや専門家による講演も見逃せない。
日本マイクロソフト 西脇資哲氏らが登壇し、AIを“活用する”段階から“企業能力として定着させる”ための実践論を提示。さらに京都大学 趙亮氏による、「AI時代における知の活用と意思決定の高度化」の解説も必聴です。業界特化と横断活用の両立、データ基盤やガバナンス整備など、AI活用を成果創出に直結させるための要点を整理し、構想から現場実装までの道筋を具体的に描くことができる1日です。
東京大学 名誉教授 藤本隆宏氏が、日本型ものづくりの本質と付加価値創出のメカニズムを解説。日本の製造業が持っている強みが、AI・デジタルとどう結びつき、どうシナジーを生んでいくのかを紐解きます。さらに“流れづくり“と“人づくり“を軸に、進化する“次世代ものづくり像“を提示。伝統と先端技術をいかにしてつなぐか――その問いに対する答えをともに明らかにしましょう。
東京大学大学院 江崎浩氏による特別講演では、AI活用を前提とした今の時代にふさわしい、次世代セキュリティの在り方を提示。ゼロトラストを軸に、IT/OTを横断した構造設計やネットワークの再構築、そして従来型対策から転換すべきポイントについて、わかりやすく丁寧に解説します。AI時代に避けては通れない「守り」を、いまこそ再設計しませんか。
シナモンAI 代表取締役社長CEOの平野未来氏が登壇し、AIを単なるツールではなく“経営の意思”としてどう活用するかを語ります。意思決定への組み込みや、組織へ浸透させる方法、そして競争優位を築くための経営視点など、経営に携わる人なら聞き逃せない内容が盛りだくさん。さらに業界別セッションで実際の実践事例を多数紹介します。戦略と現場をつなぐ具体的な示唆を得られる1日です。

これらに共通するのは、「なぜ成果が出ないのか」「何から着手すべきか」という現場の悩みに直結している点だ。単なる理論ではなく、実務で活かせる“次の一手”が提示される。
“生みの苦しみ”を乗り越えたキヤノンITSが語る、AI活用のリアル
人材不足、サプライチェーンの混乱、セキュリティリスクの高度化、AIの進化など、非連続な変化は絶えることがなく、もはやAI活用においても「従来の延長線では対応できない」という認識は広がりつつある。実際にそれを痛いほど実感しているのが、AXの最先端をひた走るキヤノンITS自身だ。
キヤノンITSでは、2025年4月に「生成AIビジネス推進室」を新設した。アーリーアダプターとして最新の生成AI技術をいち早くキャッチし、実際のビジネス現場で生成AIを活用できるように環境整備や支援・伴走をする、生成AI活用のスペシャリスト集団だ。同社ではもとより各事業部が主体となって生成AI活用を進める文化が全社的に根付いているが、こうした専門部署の後押しを受けて、それがより一層加速しているという。だからこそ、いわば“生みの苦しみ”とも言える知見やノウハウの蓄積が、キヤノンITSにはあるのだ。
本フォーラムの特別講演や各セッションでは、こうした泥臭い視点も含め、キヤノンITSの取り組みが余すことなく語られるという。情報システム部門や経営層だけでなく、現場で具体的な課題を抱えている方にも、課題解決に向けた具体的なアイデアや示唆が得られる時間となるだろう。

今、判断するための4日間——無料・オンラインで参加可能
AI活用をめぐる競争はすでに始まっており、企業間の差は確実に広がりつつある。問われているのは、「知っているか」ではなく「どう判断し、どう実行するか」だ。
本フォーラムでは、「何から着手すべきか」「どのように組織へ展開すべきか」「経営判断にどうつなげるか」といった実践的なヒントが提示される。つまりここで得られるのは、単なる知識ではなく、次の一手を決めるための材料である。
「共想共創フォーラム2026」は、2026年6月16日から19日までの4日間、オンラインで開催される。参加費は無料(事前登録制)で、全国どこからでも参加可能だ。
AIとヒトが共進化する時代。その分岐点に立つ今、あなたの会社はどこへ向かうべきなのか――。本フォーラムは、その判断材料を得るための貴重な機会となるはずだ。
キヤノンITソリューションズ
共想共創フォーラム2026
AIとヒトの力で加速するビジネスイノベーション
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