Windows Latestは4月15日(現地時間)、「Microsoft’s VP brings macOS-style click to reveal desktop feature to Windows 11 with new tool」において、macOSの「壁紙をクリックしてデスクトップを表示する機能」がWindowsに移植されたと伝えた。

これはMicrosoftの開発者コミュニティーバイスプレジデントを務めるScott Hanselman氏が個人的に開発したオープンソースソフトウェア(OSS)で、.NET Native AOTアプリケーションの小型化実験を兼ねたユーティリティツールとされる。

「PeekDesktop」とは?壁紙クリックで全ウィンドウを最小化

このツールの名称は「PeekDesktop」で、壁紙クリックだけで全ウィンドウを最小化・復元できる軽量ツールだ。

macOS Sonomaに近いデスクトップ表示機能を実現する。GitHubからダウンロード可能となっており、本稿執筆時点ではバージョンv0.7.2が公開されている。対象プラットフォームはWindows 11および10で、Intel/AMD/ARM64アーキテクチャをサポートする。

インストール作業は必要なく、ダウンロードしたZIPファイルに含まれている「PeekDesktop.exe」を起動するだけで準備は完了する。アプリアイコンがシステムトレイに表示され、アイコンを右クリックすることで設定メニューを表示できる。

  • システムトレイに表示されたPeekDesktopアイコン

    システムトレイに表示されたPeekDesktopアイコン

特別な設定も不要。壁紙をクリックするだけで表示中のすべてのウィンドウを最小化できる。元に戻すには再度壁紙をクリックするだけでよい。デスクトップアイコンをクリックしても誤動作することはなく、アイコン位置の手動調整にも対応する。

3つのモードの違いは?「Win+D」との挙動の違いに注意

動作モードは「Native Show Desktop」、「Classic Minimize」、「Fly Away」と3つあり、Win+D互換か独自動作かで挙動が変わるため用途で選ぶ必要がある。 。

Native Show DesktopはWindows標準のショートカットキー「Win+D」による最小化/復元機能を利用する動作モード。日頃からこのショートカットキーを利用するユーザーに最適なモードと言える。

Classic Minimizeは必要な処理をアプリ内で実装した動作モードとなる。すべてのウィンドウを取得して分析する処理方式のため、特殊なウィンドウとの相性がよい。

具体例としては、PowerToysのコマンドパレットに追加された第2のタスクバー「ドック(プレビュー)」がある。Native Show Desktopを使用した場合はドッグも最小化されてしまうが、Classic Minimizeでは最小化を防止できる。

さらに、Classic Minimizeはタスクバーをクリックすることで元に戻す動作に対応するなど利便性が高い。一方で、ショートカットキー「Win+D」との相性に問題があり、ユーザーに混乱をもたらす可能性がある。そのため、モードの選択はショートカットキーを利用するか否かで決定することが適当と言える。

最後のFly Awayは実験的機能とされているため、ここでは説明を省略する。

今後の機能追加は?ホットキーや除外設定に対応予定

今後は、ホットキー対応や特定アプリ除外など実用性の強化が進む見込みだ。

設定メニューからは前述の設定の他に、ログイン時の自動起動、トリガーのダブルクリック化、アップデートの確認が可能だ。さらにゲーム操作への干渉を避ける「ゲーム起動時の一時停止機能」がデフォルトで有効になっている。

Hanselman氏はさらなる改良に取り組むことを明らかにしており、スムーズなアニメーションの実装、ホットキーのサポート、特定アプリを最小化から除外する機能などを搭載予定としている。Windows Latestの記者は「Windowsに組み込まれるべき機能」と述べ、標準機能としてWindows 11に搭載することを要望するほど絶賛している。