Neowinは4月9日(米国時間)、「Microsoft teases a big Windows Terminal redesign and visual upgrade - Neowin」において、MicrosoftがWindowsターミナルの大幅な刷新計画を発表したと伝えた。

これはMicrosoftのソフトウェアエンジニアであるCarlos Zamora氏が、GitHubのディスカッションに投稿したフィードバックの募集で明らかになった。同氏は投稿の中で刷新したモックアップバージョンの画像を公開し、興味のあるユーザーに未解決の問題について意見を寄せてほしいと呼びかけている。

Windowsターミナルの設定画面はなぜ使いにくかったのか

結論:タブ型UIとウィンドウサイズ制約が操作性を下げていた

WindowsターミナルはGUI画面内でコマンドラインインタフェース(CLI: Command Line Interface)を提供するコンソールアプリケーションだ。今回の刷新計画はCLIの仕組みに関係するものではなく、設定画面に限定した提案となる。

設定画面はWindowsターミナル(コマンドプロンプト)またはPowerShellを起動し、タイトルバーの「∨」ボタンをクリック→「設定」から開くことができる。設定画面は各コンソールアプリで共通しており、プロファイルを切り替える仕組みになっている。

  • Windowsターミナルの設定画面を表示する例

    Windowsターミナルの設定画面を表示する例

従来の設定画面はタブ画面として実装され、ターミナルのウィンドウサイズに制限される仕組みを採用している。そのため、設定画面のサイズを調整するとターミナルのサイズも同時に変更されてしまい、操作性を低下させる要因になっていた。

Windowsターミナルの設定画面はどう変わるのか

結論:設定画面をウィンドウから分離し、操作性の改善を図る

こうした問題を解決するために、Microsoftは設定画面の刷新を計画している。

モックアップでは、設定画面がターミナル本体のウィンドウから分離された。この変更によって、設定操作とターミナル操作が独立し、使い勝手の向上が期待されている。この変更については、すでに肯定的なフィードバックが寄せられていると報告されている。

  • 新しいターミナル(モックアップ)の設定画面 - 引用:Carlos Zamora氏のGitHubへの投稿

    新しいターミナル(モックアップ)の設定画面 引用:Carlos Zamora氏のGitHubへの投稿

UI刷新の主な変更点は何か

結論:設定の整理と名称変更により分かりやすさの向上を目指す

今回の変更は主に「設定の整理」「UIの見直し」「名称変更」の3点に集約される。

  • トップレベルナビゲーションに展開されていたプロファイルの一覧を、単一項目の「プロファイル(Profiles)」に集約する
  • 「スタートアップ」の設定を、「起動時の動作」と「システムおよび入力デフォルト」にグループ分けする
  • 右側のトグルボタンを、左側のチェックボックスに変更する
  • 「操作(Interaction)」の設定を、「クリップボードと貼り付け動作」、「テキスト選択と編集」、「ウィンドウとレイアウト動作」にグループ分けする
  • 「外観(Personalization)」の設定を、「ビジュアルスタイル」と「タブとレイアウト」にグループ分けする
  • 「外観(Personalization)」の設定ではテーマ、フォント、ビジュアル設定などを集約することが期待されているが、完全には対応できていない。3つのアイデアについて意見を募集する
  • 「互換性」の設定を、「互換性」と「レンダリング」にグループ分けする。これは既存のトップレベル設定の「レンダリング」を「互換性」に統合することを意味する
  • 「互換性」の名称は曖昧かつユーザーに敷居の高さをイメージさせる。そこで適切な別の名称を募集する
  • 「操作(Actions)」で表示するショートカットキーの表示スタイルを刷新する
  • 同じアクションに複数のショートカットキーが割り当てられている場合の表示方法が決定できていない。希望の表示方法を募集する
  • 「操作(Actions)」という名称には違和感があるため、「ショートカット(Shortcuts)」への変更を検討している
  • 「新しいタブメニュー」の名称を「ドロップダウンメニュー」に変更する

なぜ一部の変更には反対意見が出ているのか

結論:操作性がかえって悪化する懸念があるため

3点目の「右側のトグルボタンを、左側のチェックボックスに変更する」については、元に戻してほしいとの意見がすでに寄せられている。

現状では左側に説明、右側にコントロールを配置する一貫した表示構成となっており、ユーザーは右側にマウスカーソルを置いたまま上下にスクロールするだけで設定できる。

一方でモックアップではマウスを左右に移動する必要があり、操作性を低下させるとの指摘がある。同様の意見は複数寄せられており、今後見直される可能性がある。

Microsoftはなぜ意見を募集しているのか

結論:UI設計が固まっておらず、ユーザーのフィードバックを反映する段階にある

今回の刷新計画では、ショートカットキーの編集画面や各プロファイルの外観サブページの追加なども提案されている。

Microsoftは、仕様が固まりきっていない部分についてユーザーからの意見を募集するとともに、変更内容に関する問題点の報告も求めている。

なお、設定画面以外に関する要望や問い合わせは控えるよう呼びかけている。