タカマツハウス社長・藤原元彦  「稀少な立地で『ベタークオリティ・バリュープライス』の 住宅を提供し続けていく」

「パワーカップル」の ニーズを捉えた住宅

 当社は、2019年に創業、20年に営業を開始しました。髙松コンストラクショングループの中で木造戸建て住宅を手掛けています。戸建て住宅はマンションと比較すると、より実需の比重が高いですから高騰するマンションよりも、底堅い需要が続くと見ています。

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 今、大手住宅メーカーの建築コストは上昇が続いています。しかも、彼らは研究所を持ち、最先端の製品を追求し続けるという使命があります。そのため、その価格帯、品質を求めるお客様のパイは必然的に小さくならざるを得ず、各社が売り上げの確保に苦心しています。

 その中で当社は希少性・利便性・住環境を兼ね備えた立地、「稀立地」を厳選して購入し、そこに最善の住宅を建ててマーケットをつくっています。

 掲げているのは「ベタークオリティ・バリュープライス」です。大量生産の価格が安い住宅でもなく、大手住宅メーカーのような高価格帯の住宅でもない「ちょうどいい」住宅を追求していますが、これが時代の流れにマッチしたのだと思います。

 特に今、共働きのご夫婦、「パワーカップル」が増えていますが、こうした方たちは土地を買い、相談しながら住宅をつくり、入居は1年後といった時間をかけません。パワーカップルがご覧になって「住みたい」と思っていただける住宅をつくっていきたいと考えています。

 営業エリアは郊外ではなく都市部に集中させ、今は、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏を中心に事業を展開しています。当社は土地の仕入れ力に定評がありますから、首都圏の好立地に、いい住宅を建てることでブランドを高めていきます。

 創業当初は私を含め3人で始めた会社ですが、今期は売上高390億円、営業利益16億円を見込むなど、お陰様で順調に成長できています。この背景にあるのは、髙松コンストラクショングループの資金力、社長である私への親会社からの信頼、私の志、覚悟、ビジョンに共感して集まってくれた仲間との信頼関係などが、好業績のベースとなっています。

 この会社の事業を始める時、多くの人から「住宅はレッドオーシャンだ」といって反対されたり、疑問視されました。しかし私は、自分たちでマーケットをつくり、世の中の変化に合わせて手を打つことができれば、この先5年、10年と成長する会社を実現できると考えました。

社員1人ひとりが 誇りを持ち、成長を

 社内に向けては、1人ひとりがタカマツハウスの社員であることの自覚、誇りを持ち、自分が何で貢献できるか、どうやったら成長できるかを考えて欲しいと伝えています。

 当社は残業も少なく、年間休日もしっかり確保するなど環境を整えていますが、業績が上がらなければやりがいも、誇りも、張り合いも出てきません。

 皆で頑張って業績を上げ、その利益を社員に還元し、さらなるやる気につなげていきたいと思っています。

 私自身、大手住宅メーカーで営業として働いてきましたが、自分の頑張りだけでなく、常に応援してくれる方々に支えられてきたことで今があります。

 この事業は元々、髙松コンストラクショングループの髙松孝之・名誉会長の思いからスタートしました。名誉会長はこの事業を「最後の夢」と表現しています。その構想を温めている時に、私が前職を辞めたことにより、名誉会長とのご縁ができました。その託された夢を実現し、多くのお客様に貢献できるよう、今後も社員とともに頑張っていきたいと思います。