
当社は元々、指定医薬部外品の販売から始まり、現在は医薬品、「漢方生薬研究所」というブランドで健康食品の通信販売、店舗販売を手掛けています。特に「漢方」の領域を通信販売で手掛けられないかということに、当社の創業者で会長の橋口遼が着目してスタートした事業です。
新型コロナウイルス禍を経て、日本だけでなく、世界的に健康への意識が高まる中、漢方・生薬への注目度も上がりました。生薬の原料の多くを生産しているのは中国なのですが、中国国内での投資が盛んになり、買い占めが起きるなどして、我々が欲しい原料を仕入れることがなかなか難しくなってきました。
我々は、この状況は今後も続くものと見ました。何より、近年は「トレーサビリティ」(追跡可能性)が非常に重視されています。特に漢方はお客様の口に入れていただくものですから、我々もこれを意識した経営をする必要性を感じていました。
そんな時に出会ったのが日本山人参(ヒュウガトウキ)を有機栽培されているメイゲン(鹿児島県霧島市)でした。ヒュウガトウキは、葉が機能性表示食品となる成分を含み、根が生薬成分を持っています。
この出会いで、我々が描いていた、自社で生薬を栽培して原料を持って生産し、自分達の強みを生かして販売するということが実現できると考えて、2022年11月にメイゲンから事業譲渡を受け、全株式を取得しました。このヒュウガトウキは現在、当社の主力商品の1つとなっています。
日本国内で流通する生薬の88%が輸入で、そのうち83%が中国産というのが現状です。その一方で、日本で生薬を栽培している農家は減少の一途を辿っています。メイゲンによるヒュウガトウキの栽培も、後継者に悩んでいたことが、当社が事業譲渡を受ける背景にありました。
私たちが何よりも大事にしているのは、お客様の健康を支えるために、在庫を切らすことなく商品を提供し続けることです。その上で、原料をできるだけ国産のものにしていき、さらにはそれを海外にも展開していきたいと考えています。
現在、当社の商品をご購入して下さるお客様のコア層は60代の方々です。今後は、この層のお客様のニーズを捉えて、さらなる商品の拡充を図りたいと考えています。
若い世代の方々の中でも健康意識が高まっています。この層の方々が、予防という観点で漢方・生薬を手に取っていただけるような世界観の実現も目指していきたいと思います。
今後は、よりお客様の身近で、生活に馴染むような商品を考えていきたいと思っています。私自身が顧客目線で見て、非常にいいなと思っている企業があるのですが、その企業はお客様を「ファン」にされています。当社も、お客様の健康を支え続けることで、ファンになっていただけるような企業を目指したいと思っているんです。
私自身が仕事をする上で何よりも大事にしているのは「諦めない」ということです。仕事がうまくいかないと思うのではなく「必ずうまくいくようにする」という強い心を持つことです。
この会社は創業者の思いからスタートし、みんなでつくってきた会社です。ありがたいことに、創業者が意識的に私に事業を任せてくれたことで今、私が社長という肩書きになっているという意識です。私を含めてみんながそれぞれの役割を全うすることで、会社はさらに成長できるのではないかと思います。