スカパーJSATは、ルクセンブルク・SESとの協業を拡大すると11月4日に発表。スカパーJSATが保有する静止軌道通信衛星「Superbird-C2」のKuバンド全容量をSESに提供する契約を締結し、急増する航空機利用者のインターネット接続需要に対応する。

  • Superbird-C2のイメージ図

    Superbird-C2のイメージ図

Superbird-C2は現在の東経144度から別の軌道に移行し、日本上空で利用できる機内Wi-Fiサービスとして、日本やアジアの航空会社向けに今冬から開始される予定だという。

両者は今回の契約締結を受け、今後さらに利用拡大が見込まれる機内Wi-Fiサービスにおいて、航空会社や利用者へ安定したインターネット接続環境を提供し続けるとしている。

  • 航空機Wi-Fi利用イメージ <br />提供:SES

    航空機Wi-Fi利用イメージ
    提供:SES

昨今、航空機利用者のネット接続需要は急速な高まりを見せており、スカパーJSATでは「いつでもどこでも整った通信環境のもと、インターネットを利用できることが当たり前の時代が到来している」と指摘している。

Persistence Market Research 市場調査レポートによれば、機内Wi-Fiサービスの市場規模は2024年の79億8,320万ドルから、2033年には118億4,610万ドルまで成長すると予測されており、機内Wi-Fiサービスは現代の航空機利用体験における重要な要素になっているという。またNOVASPACE Reportによる、常時接続性が高い信頼性のある機内Wi-Fiサービスが、航空会社の選択や顧客満足度の重要な要素とする調査結果もあるとのこと。